2014年7月25日金曜日

さっそく『思い出のマーニー』を観てきた!ジブリ初の百合?

つ、ついにジブリが百合作品か?!

などと巷で噂されているとかいないとかの作品が今夏公開の『思い出のマーニー』。スクリーンでの紹介映像にやられちゃった人も多いのでは?

事前情報では、「百合」だとか「ホラー」だとかいろいろと言われていましたが、

ひとことで言うと、上のツイートに尽きるでしょう。

杏奈の心理描写が素晴らしい。「あーあー、あるわあるわ」。もしくは「あったわあったわ」という感じ。

ほぼ杏奈の視点から描かれているから、ほかの登場人物がどういうことを考えて、思って、感じているのかが分からないまま話が進んでいくのね。その分、主人公には感情移入しやすい作りになっている。

それから、この作品を観るときに注意しなくちゃいけないポイントが「色」。大抵の萌えアニメを見慣れてしまっている人からすると、髪の毛の色がピンクだったりグリーンだったりとか、瞳の色がグリーンだったりオレンジだったりするのが普通になってしまっていて、色指定とか「テキトー」なんていうのに慣れっこだと思うんだけど、ジブリ作品全般に見られるように、『思い出のマーニー』も色はきちんとしているから、そこんとこお忘れなく。

ちなみに、本当の百合ではないので(アタリマエー)家族揃って見られる健全な映画ではあるけど、小さい子どもには向かないかもー。

小学4年生くらいなら、理解できなくもないかな?って感じかしらん。それも、よく本を読むような人であればという条件付きで。

紅い豚が空を飛んだり、不思議な飛行石でフワフワしたり、ましてやメーヴェが出てきたりするわけでもないし、フワフワの空飛ぶバスが出てくるわけでもありませんしね。爽快感や疾走感、スピード感がなく、ごくごく日常の(ような)当たり前の(ような)生活が描かれていくものですから。

家族で観るとしたら、高校生の娘さんと一緒に、とか、定年退職後のご夫婦で、とか。

絆って何?!って考えさせてくれるかも。それと、家族のカタチって?!と。

ある人は、杏奈とマーニーの愛を「エロスではなくアガペーだな」と書いていましたが、ちと違うような気がします。少なくとも、マーニーにとっての杏奈への愛は違うのでは?と。

じゃあ何か。うーん……それを書いちゃうとネタバレになっちゃうんだけど、一般的に知られている言葉ではないから、この映画を見終わったらググッてくださいな。

マーニーの愛には情があるので「ストルゲー」。うん、きっとそう。

あ、江戸東京博物館で9月15日まで「思い出のマーニー×種田陽平展」をやっているので、映画の後はそれを観に行くのもいいかもですね〜。