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2018年9月10日月曜日

初見でも楽しめる! シルバニアファミリーミュージカル



毎度どうも~。にわかシルバニアファミリーファンの管理人です!

二学期がはじまって、すっかり落ち着いた頃だと思いますが、夏休みの思い出づくりはできましたかね!? わたしはできましたよ!

もともと憧れがあったところへ、『シルバニアパーク』のグランドオープンイベントに参加させてもらい、ますます好きになってしまったんだけど、今度はなんとシルバニアファミリーミュージカルにご招待いただきましたよ。

ミュージカルってことは、ストーリーがあるんだよね? 短い尺の中で、どう進行していくのか……。興味津々!


はじまる前も飽きさせない


会場は、銀座にある博品館劇場。12:30開場、とのことで、ジャストタイムで到着したんだけど、劇場に上がるエレベーターの列がすごい! 何人並んでいるの? っていうぐらい親子連れがずらり。改めて、シルバニアファミリーの人気の高さを思い知らされましたよ。



劇場入り口や会場外ロビーも、人、人、人。グッズを買い求める人もいれば、メイプルネコちゃんとの記念撮影に並ぶ人も。一緒に写真を撮りたかったけど、ちょっと恥ずかしかったので、メイプルネコちゃんにお願いして、ピンで撮影させてもらいましたよ。


顔ハメ看板もあって、小さい子を楽しませたいんだなぁという主催者側の思いがビシバシ伝わってきます。 
会場に入ると、三分の一くらいしか席が埋まっていない。みんなグッズを買っているんでしょうなぁ。あと、小さい子どもは長時間座っているのは大変だしね。

前方のステージの幕はすでに開いていて、スクリーンにはシルバニアファミリーのアニメが。大人のわたしでさえ見入ってしまうんだから、こりゃ、シルバニアファミリー大好きな子どもであれば、飽きないよなぁ。それにしても一体、何話あるんだろうか(笑) 
ミュージカル開始前
スクリーンに上映していたアニメ

あらすじは?


 シルバニアファミリーミュージカルは2004年に、シルバニアファミリー20周年を記念してはじめられた事業のひとつ。2018年の今年は、昨年同様新作が上演され、二部構成。前半ではミュージカルが、後半では「ひとみお姉さん」と一緒にお楽しみタイムが設けられています。

そして、ショコラウサギのお姉さんから招待されたファッションショーに、ショコラウサギちゃんが出運して大成功! というのが前回。その続きから物語はスタートします。

ざっとあらすじをお伝えすると、
起:ショコラウサギのお姉さんとシナモンウサギのお兄さんの「出会った記念日」をシルバニア村で過ごしたいとショコラウサギのお姉さんがショコラウサギちゃんに伝える
承:せっかくなので、村全体でご招待したい、その際は、お花好きなシナモンウサギのお兄さんにぴったりな場所をご用意したいとショコラウサギちゃんが提案する
転:お花がたくさん咲いているはずのその場所で、なぜかお花が咲いていないというハプニング発生!
結:原因を突き止め無事にお花が満開に! めでたしめでたし
というイメージですかね。



見どころは?


 最後の、「お花が咲かない原因」とそれを取り除くところが最大の見どころでしょう。

ショコラウサギちゃんが考えた「お花好きなシナモンウサギのお兄さんにぴったりな場所」というのはきらめきの湖なんだけど、普段ならもう花が咲き乱れているはずの湖畔に全く花が咲いていない。むしろ、季節外れの冷たい風がビュービュー吹いているせいで枯れはじめている。

「この風はどこから?」「わたしは鼻から」……じゃなくて、どこから吹いてくるのか、その原因を突き止めたところ、杉の子山の古い杉の木から定期的に噴出している。

いやもうほんとうに全部かわいくて、全部見どころでしょう! 夢と魔法の国へ行っても、ミッ○○マ○スやグー○ィーを見て、「中の人大変だなぁ」と子どもの頃から考えてしまうほど、着ぐるみ系に夢中になれないタイプなので、正直な話、「着ぐるみが歌って踊るのを1時間も観ていられるかなぁ」と不安だった。シルバニアパークで、あんなに「かわいいかわいい」言ってたのに(笑)。

それがまあ、いやあ、やられました。ひたすらかわいい。

顔の表情が変わらないぶん、顔の角度や、手足の動きで感情を表現するんだけど、それがとても細やか。優しくて、気遣いのできるショコラウサギちゃんと、元気でちょっとお調子者っぽいくるみリスくんでは、動きがまるで違う。
この悲しげな表情!
顔は変わらないのに、しっかり表現されている
…………………あ、また中の人のことを考えていた。

じゃなくて!

だから大人でも楽しめますよ、ということで。

もちろん、ストーリーもしっかり楽しめました。

ところどころはさんでくるギャグもかわいらしいし。なんていうか、最近の「人を小馬鹿にして楽しむ」っていう方法でしか笑いを取れない風潮に疲れた人は、ぜひ見に行ってもらいたい。心が洗われるから。

ショコラウサギちゃんの、「お客さんをもてなしたい」という優しい気持ちがじんわりくるし、「お、大人だから……」と頑張りを見せようとする村長さんにクスッとなるし、「いつも木登りしているから、このくらい平気だよー」というくるみリスくんには元気をもらえるし。

観覧後、しばらくの間は思考回路がポジティブになってました。シルバニアファミリーキャラクターたちのパワー恐るべし。 
勇気あるくるみリスくん
それを見守るみんな
くるみリスくんが木の洞に入って古い杉のくしゃみを引き出そうとしている場面
その前で体育座りしているみんながかわいい
無事にお花が満開に!
みんなうれしそう


前半終了後も楽しい!


ミュージカルが終わったら、少しの休憩時間を挟んで後半がはじまります。ここでは、司会のひとみお姉さんとキャラクターたち、そして観客が一体となって楽しめる「ショータイム」。一緒に体を動かしたり(「手遊び」って呼んでいたかな)、座席番号を使った抽選会があったり、ステージ上でキャラクターたちと一緒に記念撮影を楽しんだり。(注:この記念撮影には、別途参加券購入が必要)

抽選中のひとみお姉さん
一緒に撮るのは恥ずかしかったので
ショコラウサギちゃんとお姉さん、お兄さんをパシャリ

ステージから降りて、すぐ近くにショコラウサギのお姉さんやお兄さん、クマのお父さん(村長さん)たちが来てくれたのもグッド!


舞台と一体化して呼びかけに応じる子どもたちを見ると「ああ、まだまだこんなに純粋な子どもたちがいるんだな。世の中捨てたもんじゃない」って思えてきます。舞台だけでなく、観客の純粋さを見るのもまた大人の楽しみかたかと。

入場者には、プレゼントが用意されていたり、簡単なアンケートに答えるだけでシールがもらえたりと、抽選に外れた人への配慮も忘れません。

楽しい思い出も相まって、シルバニアファミリーのミュージカルはチケットの価格以上の価値があるなぁ……という印象。物語も少しずつ進んでいくようなので、次回が楽しみです♪

K列6番……当たらなかった!(笑)









2017年8月21日月曜日

ビアトリクス・ポター氏の生涯まで垣間見られる! 『ビアトリクス・ポター生誕150周年ピーターラビット展』に行ってきた


毎度どうも! ピーターラビット好きの管理人です!

子どもの頃からミニカーとかヨーヨーとか男の子っぽいことばかりしていたこともあり、「可愛らしいものが好き」になってしまうと、どうしていいか戸惑ってしまうことも多々あるワタクシですが、ピーターはウサギだからね、動物だからね、いいよね、と誰に言うでもなく言い訳をしたりして。

ピーターラビットのどこがいいって、どう見てもそのまんまウサギなのに服を着て、靴を履いて、お母さんは編み物しちゃったりしているところかな。どうやって編み針を持つんだろうか。

あと、登場人物(人じゃないけど)の表情が豊かで良い。困り顔や驚き顔、ときには大粒の涙を流しながらシクシク泣いていたりして……。

この『ビアトリクス・ポター生誕150周年ピーターラビット展』は、実は長期間開催していて、2016年8月9日の東京会場を皮切りに、福岡、仙台、大阪、広島を回り、また東京に戻ってきて、最後は名古屋で締める、という感じ。

二回目の東京での開催は、八王子にある富士美術館が会場。2017年7月15日〜9月3日までと、これまた長い。新宿駅あたりに貼ってあるポスターを見て「行きたい!」と思ったのが多分7月。

それからことあるごとに「ピーターラビット展まだやってるかな?」とふと思い出していたんだけど、調べるまでしておらず。

そしてまた先日、新宿駅構内にポスターを見つけて、まだやっていることを知り、今度はきちんと調べて行くことに。

会場は、JR八王子駅または京王八王子駅から西東京バスで15分くらいのところにある。ちょっと歩いていくのは遠いかなぁ。美術館には駐車場があるので、持っている人は車で来たほうが良いかも。

駅から離れているだけあって、富士美術館は緑に囲まれた良い場所にある。入口にはさまざまな登場人物(人じゃないけど)がお出迎え!

ピーターラビットの物語のはじまりって?

展示物の写真撮影は禁止。なので、ここからは文章が多めになりますよっ。

ビアトリクス・ポターさんは、良家の子女として生まれたようで、お嬢様だったので学校には行かず、家庭教師から勉強を学んだそう。そして、最後の元家庭教師のお子さん(少年)が1893年、病に臥せっている、ということを聞いて、「動物を主役にした物語の絵手紙で励まそう」と思ったのがピーターラビットのはじまりだったようです。

で!

絵手紙の原本(原本といっても、手紙にしたものはその少年が持っているで、それをビアトリクスさんが書き写したもの)が展示されていたんだけど、もう、ほぼピーターラビットの絵本。

なぜ「ピーターラビット」が主人公になったかというと、彼女がピーターという名前のウサギを1892年から飼っていたから。それ以外にも、年の離れた弟さんと一緒に、親に隠れて天井裏でさまざまな動物を飼っていたとのこと。友だちいなくて寂しかったんやねぇ。

ちなみに、ビアトリクスさんのお父さんも絵が上手で、彼の描いた絵皿が展示されていた。

もちろん、それだけが彼女の絵の上手さの理由ではなく、死んでしまった動物を解剖して、その骨の位置や長さなどを把握するなど努力のかいあって、二本足で立ったり走ったりしているのに不自然さを残さないポージングを描けるようになったらしい。ああ、でも、才能もあるんだろうなぁ。


悲劇は突然に

彼女は、42歳で結婚したんだけれど、そこに至るまでに悲しい物語が。実は、ビアトリクスが結婚したいと思ったのは、結婚できた相手ではなく、出版社で編集担当をしてくれたノーマン・ウォーン氏が最初。親から猛烈な反対を受けつつ婚約までこぎつけたところ、彼が病死。ビアトリクスへのプロポーズからわずか1カ月。無念だったろうなぁ。

晩年の彼女が描かれた肖像画では、ノーマンから贈られたという傘を手にしており、それがまた物悲しい。

見どころ

こんな感じに、彼女の生涯について知ることができ、人柄を慮(おもんぱか)れる展示物の多くは文章で掲示。彼女の作品は、ほとんどが原本なのでその筆致の緻密さなども見ることが可能。

個人的にここが見どころだな、と感じたのは、絵手紙の写しの原本、出版社から出す前の「私家版(いわゆる自費出版)」ピーターラビットの挿絵、そして、その後たくさん出版されたピーターラビットシリーズの絵本の草稿。

展示量がものすごく多い。なにせ、ピーターラビットシリーズの絵本だけで20作品以上あるので、関連図画が半端ない。もちろん、解説文も豊富だし。

そのひとつひとつを味わいながら見ていたら、あっという間に1時間以上たってしまっていた。ちょっと計画性が悪くて、閉館17時なのに15時15分ぐらいに到着してしまったのよね〜。時間が足りない^^;

展示物を見たあとは、お約束の物販コーナーへ。これは買うべき! とイチオシのアイテムはなんといっても『ピーターラビット展公式図録』。ビアトリクスの愛した湖水地方を思わせる青色のハードカバー仕様オールカラーなのに2000円。たった2000円で、あの興奮を何度でも味わえるのが良い。あと、登場人物(人じゃなry)相関図も入ってるし。
美しい……
マクレガーさんによってパイにされてしまったお父さんの絵もしっかりありますよ。
いわゆる戦利品
あと、全巻そろっているわけではないんだけれど、英文のミニチュア版もあるので、それもおすすめ。
東京会場での会期は9月3日まで。セブン-イレブンで当日券を買えば受付もスムーズだし何よりお得なので買うべし買うべし。

猛烈にウサギと触れ合いたくなってきた! げっ歯類、苦手だけどね!