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2018年5月27日日曜日

1時間経っても溶けないアイスとは?――アグリクリエイトが挑戦する『ライスジュレ』と安全な食の未来


毎度どうもっ! アレルギー体質ではないことを日々感謝している管理人です!

卵、牛乳、ピーナッツ、甲殻類といった食べ物だけでなく、花粉症ですらないワタクシ。血のつながった家族の中にはアレルギー体質の人もいるのに、アレルギーとは全く無縁の日々を送っています。ありがたや。

とはいえ、アレルギーが引き起こす、重篤な事故のニュースを見聞きすることがあるし、自分もいつそうなるか、というのはわからない。そもそも花粉症なんかは日本人の三分の一の人が発症しているとか言われているし。

そーいえば、小麦アレルギーの人もいるのよね。麺類やパン類が大好きなので、むしろいつなってもおかしくないかも。

が!

先日お邪魔した茨城県稲敷市にあるアグリクリエイトで、『ライスジュレ(米ゲル)』についてのお話をうかがってきて、「これは小麦アレルギーになってしまった人の救世主的な素材になるかも!?」と感じたので、ご紹介しますね。

溶けないアイスを食べられると聞いて

そもそもなんでアグリクリエイトにお邪魔したかというと、ブロガー仲間のちわままさん(ちわわのまま管理人)から、「1時間経っても溶けないアイスがあるんですよね」と誘われ、興味を持ったから。溶けないアイスって、怪しさ満点じゃあないですかっ!

朝6時、東京西部地方を出発し、JR→京成線→JRをと乗り継いで茨城県にある下総神崎駅へ。……のはずだったんだけど、JR成田駅で下総神崎駅に向かう電車に乗れず。なんで同じところに行くのにホームが違うのよ。ここは中野駅かっ。

などというハプニングにもめげず、なんとか下総神崎に到着。集まったブロガーさんたちと、案内をしてくださるアグリクリエイト会長(!)齊藤公雄さんと合流し、まずは神崎神社へ。

山の中にあるせいか、人気(ひとけ)もなく、森林浴にもってこい、という場所でした。有名な『なんじゃもんじゃの木』を写真に収めて、次は日光東照宮のような大杉神社へ。
大杉神社は……社が多く、本殿の他に、大国神社、五十瀬神社、白山神社、四柱神社、天満宮……
離れたところには勝馬神社までありましたよ。いやあ、神社、多すぎ。
勝馬神社わきの大木
馬頭みたいな枝だった
それからようやくアグリクリエイト本社へ! 溶けないアイス、まだ!?

有機栽培の上を目指すとは?

アグリクリエイトの母体は、生産者団体「有機栽培あゆみの会」。食にまつわる幅広い事業を営んでいます。

案内された倉庫には、土嚢のように高く積み上げられた袋が……。
なんとそれぞれが畑に撒く肥料なんだとか。肥料っていっても、鶏糞とかリンとかそういうんじゃなくて、例えば、元気の源「アルギンゴールド」とか……
こんな量、どんだけ野菜を元気にするつもりなんだろうか
鉄……
本物の鉄だから錆びてる
 ホタテの殻……
 硫酸マンガン……
中には、ココアパウダーまで!
どれもこれも、ミネラルが豊富なので、通常の「有機栽培」といわれているもの以上の栄養価の高い野菜ができるんだとか。

そのため、らでぃっしゅぼーややOisixといった、食にこだわる人が多く契約している食材宅配業者との取引が多いといいます。


あれ、みんなOisixの生で食べられるかぼちゃの画像だった
長もの野菜の袋、自動カット機
で、袋詰されたニラ
「JASマーク認定を受けてもいいんだけど、手続きが大変で」
という齋藤さん。即、認定が受けられる品質なのに!
野菜だけでなく、お米などもしっかり温度管理されていて、「電気代が大変」と齋藤さん。農産物の流通業は、生半可な気持ちではできないということがよくわかりました。

そして、事務所の2階にある会議室へ! ようやく溶けないアイスとご対面ですよ!
これがその溶けにくいアイス『ライスジュレ アイス』
 ……と、食べる前に、ライスジュレについての説明です。

ライスジュレ(米ゲル)は、お米と水だけでできたゲル。「ゲル」という語感が、日本人的にはあまり美しく感じられない、とのことで、「ライスジュレ」を商標として出願中のようです。ちなみに、米ゲルはすでに特許取得済み。国立研究開発法人農研機構食品総合研究所:特許第5840904 号,第6010006 号実施許諾済
ソフトとハードがある!
 米ゲルができたのは、偶然が重なり合ったから、とのことで、杉山純一先生が米離れを防ぐため、お米をおかゆとして炊いて、それをパンに混ぜられないだろうか、と試していたのがきっかけ。米粒がパン内に残ってしまうから、ミキサーにかけていたらゲル状になってしまって「こりゃ使えないな」と放置していたら、数日経っても水分が抜けず、ぷるんぷるんの状態を保っていて、「これだけ保水力が高ければなにかに使えるかも!」となったんだとか。
 わたしもパンが好きで、以前はよく焼いていたんだけど、手作りのパンって、翌々日にはパサパサのボソボソになってしまうのよね。それは水分が抜けてしまうから。防止するには、油分を増やせばいいんだけど、カロリーを減らしたいのに脂を増やすのはちょっと……。

でも、この米ゲル、水分を離さないという特性があるので、それこそパンに応用すればいいのでは? となったのでありまーす。
ごめん、わたしもパンを欠かさず食べています
 パンだけでなく、協力してくれるパティシエにスイーツを試作してもらったりも。ちなみに、米ゲルを使えば、小麦粉や増粘多糖類を使わずとも粘りが出るし、つなぎになるし、水分を保持するから、無添加でスイーツやヌードルを作れるだけでなく、グルテンフリーも可能にしてくれます。
米ゲルを使ったグルテンフリーのババロアみたいなデザート
 シチューだって、とろみを小麦粉で付ける必要がないし、というか、わざわざホワイトソースを作らなくても、米ゲルを電子レンジで温めて、水を加えてよく撹拌すれば適度なとろみ付けができちゃいます。

そして、そのとろみを応用したのがこの『ライスジュレ アイス』というわけ。

ちなみに、下の写真は、配られてから30分経ったもの。まだ凍ってますがな。
 材料は「生乳、米ゲル、乳製品、砂糖、米あめ」。ほぼ米とミルクですな。添加物は一切入っていない。
 半分食べて、残り半分はまたお話を聞いた後に、ということでここからさらに30分。つまり、冷凍庫から出して1時間後がこちら。
クリーミィではあるけれど、水分が出てしまってびちゃびちゃ、ということはない。一応ラクトアイスだから、通常であれば、それなりに水分が出ていてもおかしくないんだけど、そこは米ゲルのなせる技でしょう。

アイスだけでも応用範囲広し

これだけ溶けないなら、といろいろ考えましたよ、ええ。

まず、イベント会場のソフトクリームを全部これにしちゃいましょう。友だちと会話しながらあちこち見て回って、それでも溶け出して手がベタベタになったりしませんから。

それから、映画やドラマの撮影にもいいんじゃないですかね。シーンごとに「カットカット!」とやっていると、ソフトクリームとかアイスとか、あれ、何度も交換しているんでしょ? ちょっともったいないじゃないですか。これにすれば、食品をムダにすることないでしょう。いや、真面目にこれ、演出家の人とか読んでいたら、監督に提案してください。

それと、コラボカフェにはうってつけなんじゃないですかね!? コラボカフェに限った話ではないんだけど、今や世の中“インスタ映え”や“フォトジェニック”を求めている。そうすると、構図が決まるまで、ああでもないこうでもないとお皿を動かしまくって、アイスなんかは溶けてしまいますよね。

でも、米ゲル(ここではライスジュレって書いたほうがいいかな)を使ったアイスなら、いつまでも硬い状態が保たれるし、1時間経っても水分が出てきてダレる、ということがない。ずっと写真映えするわけですよ。

もっとも、そんなに長時間居座られても店側としては困るんでしょうけど。

ただ、ライスジュレの割合を増減することでそこらへんは加減できるということなので、いい按配のレシピを研究するとよいのではないかなぁと思いますよ。

誰にも教えたくない蕎麦屋『長竿亭』

ライスジュレについてじっくり教えてもらい、ライスジュレアイスを味わい、次は手打ちそばのお店『長竿亭』へ。

その途中、アグリクリエイトで管理している農機具の置いてある場所に立ち寄りましたよ。


フェラーリをデザイナーのひとりがデザインしたというトラクター『YANMAR YT5113』は、どこから見てもカッコいい! 乗る機会なんてめったにないので運転席に乗せてもらいましたよ。眺めいいなぁ!

それから、米ゲルを量産している工場「ライステクノロジーかわち」へ。

 しばらく使われていなかったという給食センターを改装した工場は、こじんまりとしているけれど、清潔な印象。
 本来は、内部の写真撮影は禁止なんだけど、特別に許可をいただくことができました。ふむふむ、こうなっているわけですね。
ちなみにこちら、ヤンマーがプラント技術を提供しています。さっきのトラクターもヤンマーだったし、なぜ? と思うかもしれませんが、実は、齋藤さんご自身が、ヤンマー出身なんだとか。ヤンマーがどんな思いを持って農業と向き合っているかというのを知っているからこそ、いろいろと話がつながるようですね。

そして、本日の最終目的地、長竿亭へ。

門構えが立派すぎるんですけど、こんなところでごちそうになってよいのでしょうか……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

店主が白鵬とお友だちということで暖簾に「白鵬」の文字が
え、本当に入っていいんですか?
え、もりそば大盛と……
こんな大きな舞茸の天ぷらまでつけてもらえるんですか?
デザートまで?
お部屋から庭が眺められる
土蔵がある!
この長竿亭、実は長いこと放置されていた古民家を改装したもので、 開店時にそれほど費用がかからなかったとかなんとかで、このお店の見た目にそぐわない値段でお蕎麦をいただけます。

メニュー表を見て、自分の目を疑っちゃいましたよ。

ちなみに、営業時間は11:00~15:00。お蕎麦はすべて手打ちなので、その日の分がなくなってしまったら、営業時間内でも営業終了になってしまうので、行くのであれば予約しておきたいところ。

もっとも「予約していても、来ているお客さん優先だから」って店長がおっしゃってましたけどね(笑)。

そんなこんなで、盛りだくさんの「茨城おいしい」「米ゲル」「ライスジュレ」のブロガーツアー。帰りには、米ゲル一袋をお土産としていただきました。

レシピブックもいただいたし、レシピサイトもあるので、作ってみたらまたポストする予定。

米ゲルを買ってみようかな、という人は販売サイトもあるようなので、チェックしてみては?

今回一緒に参加したブロガーさんたちのブログはこちら!
ちわわのまま
有機・低農薬野菜・無添加の食の流通を知る【茨城県稲敷市 有限会社アグリクリエイト】
ライスジュレで米の消費低迷回避とグルテンフリーライフ
Digital Life Innovator
続くしっとりもちもち 添加物・グルテンフリー 低カロリーなど実現 注目の新食材 米ゲル(ライスジュレ)とは?
TiMEZ
調理に合わせて変幻自在!米ゲル(ライスジュレ)という新しい食材が切り開く未来の食卓!
無駄遣いブログ
米ゲル(ライスジュレ)を使った溶けないアイスの試食

ちなみにワタクシ、カメラを持っていったものの、メモリーカードを入れ忘れたため、全てGalaxy Note8で写真撮影。写真少なめでお送りいたしました。


2017年7月14日金曜日

ベルメゾンのシリコーンボウルで作れるパンの最大量を実験!


毎度どうも! ベルメゾンの『シリコーンボウル』が届いてから、毎日パン作りに励む管理人です!

さて、このシリコーンボウル、そもそもベルメゾンの『30分でいろいろパンミックス』を使うこと前提に開発されたもののようなんですよね。

手作りパンが30分でできた!

『ちわわのまま』さんのブログで拝見する限りでは、このパンミックスの量は多く見積もっても200gぐらい。先日わたしが作ったレシピと変わりないぐらいの量なのではないかと考えています。あくまでも目測なんですけどね。

で!

『食パン焼き型』はひとつしか購入しなかったのですが、似たようなものとしてダイソーで購入したシリコンのパウンドケーキ型がふたつ手元にあるじゃあありませんかっ。

百均でも、今はこんなのあるんですよね。150円だったけど。

小麦粉の量を300gぐらいにしたら、2本分一気に焼けるんじゃね? と思いたち、シリコーンボウルを使って作ってみることに。

こねづらい

材料は

  • 全粒粉………………………100g
  • 強力粉………………………200g
  • 塩……………………………10g
  • 三温糖………………………20g
  • ドライイースト……………5g
  • 水……………………………250cc
  • ココナッツオイル…………20g

あとは適宜打ち粉ですな。

……混ぜづらい……。混ぜられないわけではないんだけど、まんべんなくこねるのが大変。感覚的に、「ここ、こねが足りない!」というところが出てきてしまって。

こねの工程を半分ぐらい終えたところで、今回は玄米ご飯を大さじ2ほど投入してみました。ぷちぷちした食感が楽しくなるので。

こねづらい……。玄米は明らかに異質なので、混ざっているかどうかが一目瞭然。このシリコーンボウルの大きさに300gの粉の量では多すぎるようです。

発酵してからわかる間違い

水分量が多かったこともあり、フタなどをせずに一次発酵してみましたよ。時間は1時間ちょい。室温が30℃ほどだったので、特に何もせず台所に放置。

はい、はみ出していますね。

というわけで、このレシピでは限界を超えていることが判明! 作るなら、1本ずつにしましょうということですな。

おいしかったけどw

つ、次は250gで挑戦してみようかな………。

2017年7月9日日曜日

【動画つき】ベルメゾンの『シリコーンボウル』でパン作りが格段と楽になった


どうも〜。「パン作ってる」管理人です!

あ、いや、去年はかなり作りまくったけど、今年に入ってからは全く作っていませんでした、はい。

パン作りで重要なのは「こね」の作業。これが足りないと粉からグルテンを引き出すことができず、もっちもちのパンになりません。パン屋の裏方でバイトしたこともあるわたしは、「うわぁ、こんなに長時間(機械で)こねまくるんだ……」と驚いた経験があります。なにせ、膨らみ系に苦手意識があったので、ケーキもパンも作ったことなかったので。

で!

去年は北陸アルミの『オールマイティパン コラレット』でパン生地づくりから焼きまでやっていました
中がテフロン加工されているので、生地がくっつかない。

そして、食材をできるだけ、素手で触りたくないのでかなり丈夫なヘラまで買って使っていました。しかも、「折れるかもしれない」という恐怖心から購入したのは2本。
まあ、今でも現役バリバリで1本で済んでいるんですけどねっ!

ただ、ヘラを使うと力を入れづらい。なんだろう。余計に力がいる。直接手のひらの付け根の部分でこねたほうが、疲労しないに決まっているんだけどね。

「パン作りたいなぁ〜」とAFFIDAMETO BAGELさんのワークショップに参加してから、強く思うようになっていたところ、そのワークショップにお誘いくださったちわままさんから「こんなのがありますよ」紹介していただいたのが、ベルメゾンの『シリコーンボウル』。

パン生地づくり以外にも活躍しそう、ということで用途ごとに分けられるよう2つポチッと。

小ぶりながら厚みがありこねやすい

で!

昔ながらの通販会社の割に、早く届いた。昔は、cecileとか2週間は配送までかかるものだったんだけどね〜。今の時代、1週間でも「長っ」と思う人が増えてきたので、気持ちに余裕が無いというかなんというか。
あ、ついでに食パン焼き型やパンケーキミックスまで買ってしまいました。このボウルの大きさだと、これまで使っていたコラレットで焼くには小さすぎるだろうな、と思って。でも、冷静に考えてみたら、手持ちのパウンドケーキ型でも問題なく焼けたかも(汗)。

大きさはこんな感じ。
多分、300gの粉だと分量が多すぎてこねられないかもしれない。

ちなみに、食パン焼き型はこんな感じ。
スライド式のフタ付き
これを使うか使わないかで
山型パンと四角パンを作り分けられる
この食パン焼き型、なぜか振ると音がする。中に何も入っていないのに。

というわけで、作ってみましたよ!

レシピはこんな感じです♪
  • 全粒粉強力粉………180g
  • 砂糖…………………15g
  • ドライイースト……3g
  • 塩……………………2〜3g
  • ココナッツオイル…10g
  • 水……………………140cc
まあ、適当です。そして、適当にシリコーンボウルの中に全材料を入れ、適当にスプーンでひと混ぜふた混ぜし、ある程度混ざったようであれば、ボウルの口から生地が飛び出ないように注意しつつこねます。

10分ほどこねたら、口を閉じて放置。今日の室内温度が30℃近かったので、湯煎したりレンジにかけたりせず、本当にそのまま放置。これは60分間ほどでいいでしょうかね。
あぢぃ〜

すると、これが
このくらいにまで膨らみます。いい感じに発酵していますな。
あとは適当にふたつに分け、丸めるなりロール型にするなり棒状にするなり、好きなように成型して食パン焼き型に入れます。

ラップをかけて(から気づいたんだけど、スライド式フタでも良かったかも)、さらに60分。

すると、これが
こうなります。

1.5倍くらいに膨らみました。これが二次発酵ですな。

あとはフタをして180℃のオーブンで15分焼き上げればいいだけ。


完成!

ちょっと色白の小ぶりな全粒粉食パンができあがりましたよ。
フワッフワのモッチモチ。焼き立てはやはりいいですな。
ただ、これだけ白いと、人によっては「生焼けでは?」と気にして、そのせいでお腹を壊すこともないとはいえないので、もうちょっと焼き目を付けてもよかったかも。180℃20分にするか、200℃15分にするか。

いずれにしても、こねるのに力がいらなかったぶん、大変な感じることにく作り上げられたところに、シリコーンボウルの偉大さを感じましたよ。

ってか、この存在を知っていたら、ヘラを2本も買わずに済んだのにw

以下、コネから焼き上がりまでをまとめた動画を掲載。珍しく何も喋らず黙々と作業しております。