2017年8月21日月曜日

ビアトリクス・ポター氏の生涯まで垣間見られる! 『ビアトリクス・ポター生誕150周年ピーターラビット展』に行ってきた


毎度どうも! ピーターラビット好きの管理人です!

子どもの頃からミニカーとかヨーヨーとか男の子っぽいことばかりしていたこともあり、「可愛らしいものが好き」になってしまうと、どうしていいか戸惑ってしまうことも多々あるワタクシですが、ピーターはウサギだからね、動物だからね、いいよね、と誰に言うでもなく言い訳をしたりして。

ピーターラビットのどこがいいって、どう見てもそのまんまウサギなのに服を着て、靴を履いて、お母さんは編み物しちゃったりしているところかな。どうやって編み針を持つんだろうか。

あと、登場人物(人じゃないけど)の表情が豊かで良い。困り顔や驚き顔、ときには大粒の涙を流しながらシクシク泣いていたりして……。

この『ビアトリクス・ポター生誕150周年ピーターラビット展』は、実は長期間開催していて、2016年8月9日の東京会場を皮切りに、福岡、仙台、大阪、広島を回り、また東京に戻ってきて、最後は名古屋で締める、という感じ。

二回目の東京での開催は、八王子にある富士美術館が会場。2017年7月15日〜9月3日までと、これまた長い。新宿駅あたりに貼ってあるポスターを見て「行きたい!」と思ったのが多分7月。

それからことあるごとに「ピーターラビット展まだやってるかな?」とふと思い出していたんだけど、調べるまでしておらず。

そしてまた先日、新宿駅構内にポスターを見つけて、まだやっていることを知り、今度はきちんと調べて行くことに。

会場は、JR八王子駅または京王八王子駅から西東京バスで15分くらいのところにある。ちょっと歩いていくのは遠いかなぁ。美術館には駐車場があるので、持っている人は車で来たほうが良いかも。

駅から離れているだけあって、富士美術館は緑に囲まれた良い場所にある。入口にはさまざまな登場人物(人じゃないけど)がお出迎え!

ピーターラビットの物語のはじまりって?

展示物の写真撮影は禁止。なので、ここからは文章が多めになりますよっ。

ビアトリクス・ポターさんは、良家の子女として生まれたようで、お嬢様だったので学校には行かず、家庭教師から勉強を学んだそう。そして、最後の元家庭教師のお子さん(少年)が1893年、病に臥せっている、ということを聞いて、「動物を主役にした物語の絵手紙で励まそう」と思ったのがピーターラビットのはじまりだったようです。

で!

絵手紙の原本(原本といっても、手紙にしたものはその少年が持っているで、それをビアトリクスさんが書き写したもの)が展示されていたんだけど、もう、ほぼピーターラビットの絵本。

なぜ「ピーターラビット」が主人公になったかというと、彼女がピーターという名前のウサギを1892年から飼っていたから。それ以外にも、年の離れた弟さんと一緒に、親に隠れて天井裏でさまざまな動物を飼っていたとのこと。友だちいなくて寂しかったんやねぇ。

ちなみに、ビアトリクスさんのお父さんも絵が上手で、彼の描いた絵皿が展示されていた。

もちろん、それだけが彼女の絵の上手さの理由ではなく、死んでしまった動物を解剖して、その骨の位置や長さなどを把握するなど努力のかいあって、二本足で立ったり走ったりしているのに不自然さを残さないポージングを描けるようになったらしい。ああ、でも、才能もあるんだろうなぁ。


悲劇は突然に

彼女は、42歳で結婚したんだけれど、そこに至るまでに悲しい物語が。実は、ビアトリクスが結婚したいと思ったのは、結婚できた相手ではなく、出版社で編集担当をしてくれたノーマン・ウォーン氏が最初。親から猛烈な反対を受けつつ婚約までこぎつけたところ、彼が病死。ビアトリクスへのプロポーズからわずか1カ月。無念だったろうなぁ。

晩年の彼女が描かれた肖像画では、ノーマンから贈られたという傘を手にしており、それがまた物悲しい。

見どころ

こんな感じに、彼女の生涯について知ることができ、人柄を慮(おもんぱか)れる展示物の多くは文章で掲示。彼女の作品は、ほとんどが原本なのでその筆致の緻密さなども見ることが可能。

個人的にここが見どころだな、と感じたのは、絵手紙の写しの原本、出版社から出す前の「私家版(いわゆる自費出版)」ピーターラビットの挿絵、そして、その後たくさん出版されたピーターラビットシリーズの絵本の草稿。

展示量がものすごく多い。なにせ、ピーターラビットシリーズの絵本だけで20作品以上あるので、関連図画が半端ない。もちろん、解説文も豊富だし。

そのひとつひとつを味わいながら見ていたら、あっという間に1時間以上たってしまっていた。ちょっと計画性が悪くて、閉館17時なのに15時15分ぐらいに到着してしまったのよね〜。時間が足りない^^;

展示物を見たあとは、お約束の物販コーナーへ。これは買うべき! とイチオシのアイテムはなんといっても『ピーターラビット展公式図録』。ビアトリクスの愛した湖水地方を思わせる青色のハードカバー仕様オールカラーなのに2000円。たった2000円で、あの興奮を何度でも味わえるのが良い。あと、登場人物(人じゃなry)相関図も入ってるし。
美しい……
マクレガーさんによってパイにされてしまったお父さんの絵もしっかりありますよ。
いわゆる戦利品
あと、全巻そろっているわけではないんだけれど、英文のミニチュア版もあるので、それもおすすめ。
東京会場での会期は9月3日まで。セブン-イレブンで当日券を買えば受付もスムーズだし何よりお得なので買うべし買うべし。

猛烈にウサギと触れ合いたくなってきた! げっ歯類、苦手だけどね!

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