2018年12月8日土曜日

【Kickstarter】『Vinci 2.0』プロジェクトが炎上


毎度どうも! 新しもの好きな管理人ですよ。

新しいガジェットを追いかけて、最近ではKickstarterをよく物色しています。仕事仲間によれば「発表当時は新しくても、手元に届く頃には陳腐なものになっている」とのことで、「確かに!」と納得しつつ、なかなかやめられないんだけど♪

それはそうと、昨年、バック(出資)した『Vinci 2.0-World's First Standalone Smart Wireless Headphones』プロジェクトが炎上しております。

Kickstarter民が欲しがった『Vinci 2.0』

Kickstarterは、ハードウェアだけでなく、カタチのないものでも残すこともプロジェクトになるから、手元にこれといったものが残らない(リターンがない)こともなくはないんだろうけれど、ガジェットにバックする人たちの場合、リターンありきで考える。

今回のプロジェクトには、みんな大きな期待を抱いていたはずなのよね。

というのも、『Vinci 2.0』(ビンチ 2.0)はネックバンド式ワイヤレスイヤホンのような形状をしているのに、SIMを挿しておける、ウェアラブルスマートフォンという触れ込みで登場したから。

これ単体で、音楽を聴け、ハートレートをモニタリングし、移動距離を測れるからフィットネスやワークアウトに最適。しかも電話もできるし、「OK, Google」「Hi, Vinci」といった音声コントロールにも対応。

軽くて、身につけられて、いろいろできて、これ1つでよくて、となればガジェッターたちが欲しくなるのも当然といえば当然のデジタルガジェットだったわけですよ。

ところが、2017年11月にプロジェクトが始まって、その後、成功し、発送予定の2018年3月を過ぎても「もうすぐですよ」「ほら、送付先を入力して」というアップデートはあっても、実際に送られてくることはなく、その割に「Indiegogoでもはじまりましたよー」などとアナウンスしていたのよね。

4月には「ちょっとハードウェアに不具合が」、6月にも「ちょっと問題が」という近況報告を出していたんだけど、その後、ぱったりと止まってしまい、9月頃から「ちょっと、何かないんですか?」「なんもアップデートないの?」という、不信感をあらわにしたコメントが続出。

スーパーバッカーと呼ばれる、投資のプロみたいな人たちは「ここはマーケットじゃないんだよ、ハハーン」みたいなコメントを寄せていたのね。

半年近く音沙汰なし。突然の近況報告にKickstarter民が激怒

で!

2018年12月7日に突然にそれはやってきました。

A Sincere Apology

というタイトルのアップデートが……。

簡単にいえば「もうむりぽ」ということらしい。

協議に協議を重ね、数度の仕様変更をしてみたけれど、テクノロジーが進歩しすぎて、ちょっと無理。12人いたメンバーもみんないなくなってしまって、この近況報告をしているわたしひとりだけになってしまった。これは良い教訓……いや、知らない人を信じた人にとって、悪い経験になってしまった。

というような内容。これは……サラッと読んだだけだと、「知らない人を信じて投資したあなたが悪い」と取られかねないんじゃないかしらねぇ。

これを受け取ったのが、ちょうど電車に乗っているときで、スマホ画面で見ていたから、「なんや、ようわからんけど、謝っているっていうことは、失敗かぁ。えっ、最後、えっ、わたしたちが悪いんかい?」と思ってしまった。英文読むの苦手なこともあって。

英語読めないから、とりあえず、家に帰って、PCの大きな画面で(Google翻訳使って)読むことにして、書き込まれたコメントを静観するだけにした。

が!

Google翻訳の翻訳と、翻訳ではうまく伝えきれていないニュアンスを含めた内容が、上記の要約。……そもそも投資家としての度量があるわけではない人たちを激怒させるには十分なものだったらしく。半年も近況報告がなかったわけだしね。

それまで「信じて待っていますよ!」「まだですか?」「楽しみにしています!」とコメントしていた人たちも、なにか一言言わずにはいられない、という感じで、6364人のバッカーに対し、寄せられたコメントが現時点で3635件。もちろん、これにはまだ期待を抱いていたときのものも含まれるんだけど。

ただ、「心からの謝罪」アップデートが掲載されてから「リファンドしてください」(出資したお金を返してください)というものが増えているのは確か。中には罵倒するような書き込みをする人も……。

プロジェクトに携わった、12人のうちの残り1人のこのエンジニアさん、やけくそになっているかもしれないけれど、潰れてしまわないようにと願わずにいられない。どこか、優秀で諦めない人たちが多いチームの中に入って、潤沢な投資を得て、同様のガジェットを完成させてくれればな、と。

頑張ってほしいものである。

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