2025年8月16日土曜日

ARグラスなら何でも良い……というわけではなかった話

毎度どうも! 物欲の権化、管理人です!

ARグラスってありますよね。なんかレンズ部分が顔からめっちゃ離れているサングラスみたいなやつ。

何年前からかは覚えていないけど、KickstarterとかGREEN FUNDINGとかで初めて見かけたときから気になっていて、多分、最初は「Rokid」だったかと思うけど、次に気になったのが「VITURE」だった。

どちらもグラス上部のダイヤルで視度調整ができるので、「お、近眼のわたしにピッタリ!」と思って、注視していたのよね。もっともわたしの場合は比較的いつもコンタクトレンズを使っているので、あんまり視度調整機能が必要ではなくて、同じく近眼の家人にいいかな、とか思っていた。

が!

そのうちに気になり始めたのが、「XREAL」ブランドのARグラス。元々は「Nreal」という社名だったけど、“Unreal”と“Real”だけでなく、さまざまな事象をつなぎたい、ということで「Xreal」という社名に変え、ブランド名も「XREAL」にしたとのこと

ARグラスのリーディングカンパニー「Nreal」、社名 および ブランド名を「XREAL」に変更

なぜ気になったのか……思い起こしてみれば、価格の安さだったかもしれないw

情報を追いかけているうちに欲しくなってきて、ついに2025年初夏、「XREAL One」を購入したのでした。

XREAL One
買っちった

チップ入りARグラス「XREAL One」

XREAL Oneが他社のARグラスと異なるのは、独自開発のチップ……んー、SoCを搭載しているところ。だから接続するPCでもスマホでも、専用アプリを入れる必要がなくて、つなげたら即座に使える、というARグラスなのですよね。

あ、ARグラス、ARグラスって書いているけど、実際には複合現実もVRもなんも関係なくて、はっきり言ってしまえば、「サングラス型ディスプレイ」という呼び名が、こういう製品を表わすのにしっくりくる。だって、PCとかスマホの外付けディスプレイに過ぎないんですもの。

で!

仕事の関係で、XREAL Oneを2週間から3週間ほどお借りして、使っているうちに、「これは使えるぅぅぅうう!」と感じ、購入したのでした。数日でAmazonプライムデーか何かで割引がかかって、悔しい思いもしたけれどわたしは元気です。

購入してからというもの、外での仕事が捗る、捗る……。これまでは、15.6型モバイルディスプレイを持ち歩いて、狭いテーブルにセッティングして、周りに気を使いながら、コーヒーをこぼさないように注意しながら仕事をしていたのだけれど、そういう気苦労が一切なくなった。

これは、XREALのイベントに招待してもらって
アウトドアで体験したときの写真

しかも、覗き込むようにかがまなくていいし、何より老眼で45cm離れていてもディスプレイを見づらかったのが、ARグラスなら、そもそも遠くに表示している体でいるからか、全然ぼやけず、背筋をピンと張って作業できる。

めっちゃ快適。

あと、消費電力がモバイルディスプレイより少ないから、電源のない場所でも、わずかだけれど作業時間を延ばせるし。

ほんと快適。

解像度は1920×1080ピクセル(フルHD)としょぼいんだけど、意外とこれでもくっきりはっきり見えるし、文字がつぶれるということはない。

普段はワイドディスプレイ表示(アスペクト比21:9)にして、ウィンドウを2つ並べて作業しているけど、3DoFで頭を左右に振って端っこまで確認できるから、見えない、見えにくいということがない。

いやぁ、本当に買って良かった。2025年、My Best Buyですわ。

と、便利さを知ってしまうと、むくむくと別の欲望が湧き上がってくるのですよね。

他社のARグラスってどうなんだろう……?

他社のARグラスってどうなの?

知り合いの動画ライターさんが、「VITUREがオススメだよ!」としきりに勧めてくるし、自分でも視度調整とか気になっていたし、ちょっとかっこいいし、ということで欲しみが増してきていた。

そんなタイミングで、アータ、34%オフくらいで売っていたのですよ。買わない理由がない。

というわけで、「VITURE Pro AR」を購入〜。ちなみに、「VITURE」は「ヴィチュア」と読むらしいです。本当に?

Amazonなので、注文した翌日には届くのですよね、これがまた。

で!

仕事を終え、頼まれていた副業もチェックし、これまで溜めに溜めていた請求書も作成して送信し、さて、開封。

XREALより梱包がていねいだし、何より外箱のさらに外に小包ちっくな梱包までされている。こりゃ、わかってるな、という感じ。

大歓喜しながらも粛々と開封の儀を行なっていきましたよ。

かっこ良い人がターゲットっぽい

ギミック満載のパッケージを開けていき、ようやく現物とご対面!


なんじゃこりゃ~! かっこ良いではないか!

XREAL Oneと異なり、プリズムの箇所、つまりグラスの上3分の1くらいの範囲に青とも黒ともつかない偏光カラーの塗装が施されている。これはきれいだし、かっこ良いのが好きな人にはたまらなさそうな外観。

VITURE Pro AR
Amazonより引用

プリズムは、測ったわけじゃないけれど、XREAL Oneより薄く感じる。

あと、XREAL Oneと比べて高級感がある。サイズ感とかグラスのフレームとかが、なんだか高級っぽい。パッケージからも感じられたけど、いいデザイナーさんがついてるんだろうなぁって感じた。

愛でていても仕方ないので、使っていきましょう。

事前準備として、専用アプリ「SpaceWalker by VITURE」をインストールしておく。これにより、接続したスマホをポインティングデバイスとして使えるようになるし、マルチモニタも可能になるとのことだからだ。

さて、現物に戻って、さっそく掛けてみる。鼻が低いので、ノーズパッドを高さのあるものに取り替えて、Galaxy S25と接続ぅぅぅうう!

あれ、SpaceWalkerアプリが使えない。レーザーポインタを選んでいるのに表示されないし、タッチパッドとしても使えない。

なんでや。

実はこれ、Galaxyのデスクトップモード「DeX」では無効になってしまうのであった。DeX使いたくてGalaxy買っているのに! DeX使いたくてサングラス型ディスプレイを買っているのに!

しかしそれでは使えないようなので、DeXモードを切ったら、あらなんと、マルチディスプレイが表示されるではありませんか。

それと、SpaceWalkerの設定(3DoF表示やアプリの全画面表示、ホーム画面への遷移)もできるようになった。

それまで、画面の追従モードしかなかったのに、ようやく3DoF表示ができるようになった。ありがたや。

度数弱めのコンタクトレンズを使っていたので、視度調整機能で、ピントを合わせられるのもありがたい。これなら起きがけで、コンタクトを入れる前でも使えそう。VITURE Pro XRの視度調整は-5.0まで対応しているし。

お気に入りのYouTubeを視聴したり、Webブラウジングをしたりと、ひとしきり楽しんでみたけれど、「何か違うんだよなぁ」という気持ちがむくむくと湧き上がってきてしまった。

というのも、スマホに接続しているものの、スマホの情報はほんとに何も関係なくて、スマホは単にコントローラー兼電源ぐらいの役割しか果たしていない。スマホにインストールしているアプリを使えない、WebブラウザもChromeではないから、YouTubeを見るためにGoogleアカウントにログインしなくちゃいけないし、そのためにはアカウントとパスワードを入力し、別のスマホを用意しなくちゃいけない。

……面倒だな……。

インフルエンサーたちが、めっちゃ「大画面!」「これは楽!」とか宣伝しているけれど、その状態にするまでがめっちゃ面倒くさい。

そこまでの状態に持っていってからも、なんだかもやもやする。なんでかなぁとつらつら考えていたら、本体だけで3DoFへの切り替えができないことや、マルチディスプレイで好みのウィンドウを配置できないことなどが思い当たった。

テンプルの左下に配置してあるボタン
手前のボタンで「音量モード」
「エレクトロクロミック調光モード」
に切り替えて、
奥のボタンで上げたり下げたりする

つまり、単なる外部ディスプレイとして使うには、不自然なのよね。使い慣れた感覚で使えない。それがプチストレスにつながっているみたい。

スマホの画面(あるいはGalaxyみたいにDeXモードの画面)やPCの画面を拡張するだけのディスプレイではつまらない、新しい体験をしたい、というニーズを持っているかっこ良い人たちにはウケるのだろうなぁと思った。

多分、わたしの生活には新しい要素を取り込むスキマがなくて、今の生活(つまり仕事)をいかにやりやすくするか、という方向でしかガジェットを買っていないからなのだろうなぁ。そういう点ではXREAL Oneがしっくりハマったし、最初に使ったのがVITURE Pro ARなら、特に面倒だと感じなかったのかもしれない。もしくは、Galaxy以外のAndroidスマホ、つなげたら即座にSpaceWalkerが使えるスマホだったら、「おお、これは使える!」と思ったのかもしれない。

まあ、まだSpaceWalkerをインストールしたGalaxyと未インストールのAndroidゲーム機、未インストールのiPhoneでしか試していないから判断つきかねるけど、今のところはとりあえず、見た目は同じでも、どれでもいいというわけではないのだなぁと再認識させられたのであった。

XREAL One

VITURE Pro AR

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