毎度どうも! 猫飼いの管理人です!
前回、2021年6月23日にやってきた縞三毛『珊瑚』がほぼ動かなくなり(といっても死んでるとか気絶しているとかではなく、じっとしているという意味)、耳が青白く、粘膜という粘膜から血色が失せてしまったことからかかりつけ病院に連れて行って検査したところ、危険な水準の貧血であることがわかり、輸血できる病院を紹介してもらった、というところまでお伝えしました。
その後のことをちょっと書いていきます。
入院・輸血・骨髄生検に30万円の予想
紹介された2つ目の動物病院へ連れて行ったところ、ほぼ話はついていて、かかりつけ病院で出された血液検査結果から、すぐに酸素室へと運ばれた仔猫。医師からは「このあとすぐに、血液型判定、輸血クロスマッチ試験を含む、精密な血液検査をします。そして、今夜から明日にかけて輸血を行います」との告知。
30分以上経ってから、再度呼び出されて診察室に入ると、先ほどの獣医師が、「かなり危険な状態です」と眉間にシワを寄せてわたしたちに告げる。ヘマトクリット値は5.1、赤血球数は1.19M/μL(単位が違うからややこしい。こちらは通常では6.54以上)、ヘモグロビンは1.6だという。「生きているのが奇跡的。相当、本人は辛かったはず」だと。
何より危険なのは、血小板が計測不能、つまり「0」だということ。それでも「顕微鏡で数えたら、数千は確認されたので、全く無いというわけではない」という。血が固まらないので、骨髄生検をした後で、血が止まらず、最悪、死に至ることがある、そこはご了承いただきたい、と。
いやいやいや。
大体の予想がついているなら、そんな危険なことはやめてっ! と、言いたかったけど、ぐっとこらえて「はい」と返事。書類にサインをした。
治療費については、酸素室(後で診療明細を確認したら「ICU」との記載があった)に一晩で2〜3万円、輸血1回につき10万円、骨髄生検も10万円。すでに20万円コースが決まっている。1回目の輸血で数値が上がらなかったら、2回目もありえます、とのこと。
1回目でダメだったら、それ、溶血が始まって止まらないということなのでは……。
不安な思いを抱えつつ、その日は病院を後にしたのでした。
入院中の仔猫
翌日は、仕事が忙しく面会できなかったので、電話をして様子の確認と、その次の日の面会予約を行なった。
電話の向こうから「だいぶ動き回るようになりましたよ〜」「食欲旺盛で、モリモリ食べてます」などポジティブな回答が。血液検査の結果も良好で溶血も見られないとのことで、とりあえず、不安要素が一つ減った。
15日に面会に行くと、連れて行くときに使ったキャリーバッグに入れられて、仔猫が登場。早くここから出せ〜とばかりにニャーニャー鳴く。
クビには体を舐めないようにするためのカラーがつけられている。「骨髄生検をやったから仕方ないなぁ」と思っていたら、実はまだやっていないとのこと。頻繁に行う採血や、点滴のためのカテーテルを噛まないようにするためのものらしい。
「輸血したばかりなので、数値が安定しなくて。直後に17あったヘマトクリット値が、今朝は14.6に下がっていました」と獣医師が言う。続けて、「数値によっては、明日、生検をするかもしれないし、追加で輸血をするかもしれない」と告知してきたので、「むしろ、数値が安定したら、何もしなくてもいいということにはなりませんか? 原因が一つに絞れるということになりませんか?」と質問した。
「まあ、そういうことになりますねぇ。生検をするにしても、輸血をするにしても、事前に電話差し上げますから」と言われ、30分ほどで面会は終了。診察室で写真撮影できないとか、つらすぎる〜。これで、会うのが最後になったらどーすんねんっ!
ちなみに、先住猫は、仔猫がいなくなって寂しがるかと思いきや、「わはははは、俺様の天下だ〜」とばかりに、無双状態。仔猫がいないので、その目を気にする必要がなくなり、遊びにも甘えにもパワー全開。仔猫に対して、先住猫のほうが優位に立っていたと思っていたんだけれども、まだ気を使っていたのかもしれないと反省しましたよ。
ウイルス性ではない
翌日、午前中に男性獣医師から「骨髄生検を実施します」と電話が来た。家計がカツカツなわけではないけれど、決して裕福なわけでもないから、「検査しなくても、原因の見立てはできているのでは?」と尋ねてみた。
すると「3つが考えられる。免疫介在性の場合だけ助かる見込みがあるが、その病気だと思いこんで、その治療をずっと続けていくつもりなのか。本当は、別の原因で、もともと助からないかもしれないのに、免疫介在性貧血に効果のある治療をするのか」と問いただされてしまった。
「するんですか? しないんですか? うちはどっちでもいいんですけど」と男性獣医師。「じゃあ、お願いします」と伝えると、「じゃあ、やりますね」と電話を切られた。わたしのほうが切れそう(笑)
全身麻酔で検査するのに、当日、お迎えに来てと言われ、仕事を終え、小雨が降ったり止んだりする中、バイクで仔猫のいる動物病院へ。車ないのつらたん。
到着し、しばらくしたら診察室へ案内された。
骨髄を採取するため、両肩の毛を剃られ、カテーテルを挿すため右足の毛を剃られた仔猫の姿。「あらら、ハゲが3つになっちゃったよ……」と思いつつ、生検を無事に終えたことに一安心。
とりあえず、今日すぐにわかったのは、何らかのウイルス性貧血ではないということ。これで、投薬治療ができる病気なのか治療できない病気なのか、それぞれの確率は五分五分になった。
「これが原因ではないか」とアタリをつけられ、処方された薬が、免疫抑制剤のプレドニゾロン5mg→3.5mg、ミコフェノール酸モフェチル、そしてカリウムの値が低かったとのことでグルコン酸カリウム。免疫抑制剤の効きを良くするためっていうか、ブーストで退院後3日間は5mgで、あとは3.5mgで様子を見ましょうね、ということらしい。
なお、プレドニゾロンは、人間でも同じ成分のものを膠原病患者などに処方するんだけれども、むくみ、ムーンフェース、食欲亢進(または減衰)、心臓疾患など副作用が出ることがある。っていうか、知り合いで膠原病だった人は、全員がムーンフェースになってしまっていたので、猫でもなるのかしらん……と心配。
退院時の最大のイベントは、なんといってもお会計ですな。入院費、検査費、輸血費、薬剤料などなど、〆て15万336円也。予想の半分。やったね!
あとは、毎日2回、欠かさず薬を与えること、1週間後に生検の結果を聞くため、また薬があっているかの確認のため、また仔猫を連れて行くことになった。
当初の見込みどおり、非再生性免疫介在性貧血でありますように……と願わずにはいられませんでしたよ。そして次回へ続く!
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