2016年11月30日水曜日

モバイルバッテリーに記載されている各種マークって何?


どうも〜! 三度の飯より好きではないけど、相当にモバイルバッテリーが大好きな管理人です! 他所の人からは「モバイルバッテリーを床に敷いて寝ているんだよね?」とか「モバイルバッテリーって食べ物でしょ?」などと言われたりしていますが、していません。

国内でバッテリー買うなら、Cheero、Anker、BUFFALO、maxell、サンワサプライ、エレコムといったところでしょうか。最近はLumsingというメーカー(?)も上陸していますな。

あちこちにお手つきしているわけだけど、良さげなものであれば個人輸入することもある。でも“爆発”や“過熱による火災”は怖い。ほんとうに安全なのか、っていうかそもそも国内で使っていいのか、など気になって気になって仕方ない。

というわけで、安全性が保証されていて、テック系メディアの中の人たちでも愛用者多数のCheeroモバイルバッテリーについているマークを調べてみましたよ♪

\ドーン!/
こちら、『cheero Power Plus 3 20100mAh』のモバイルバッテリーでやんす。二泊三日くらいの旅行だったら、これ1つでiPad、iPhone、Galaxy、Xperia、honorくらいは充電できそう。まあ、そんなに持ち歩かないけど。

この最下部に注目!
左から「FCC」「CE」「ゴミ箱バッテン&下に黒い太線」「リサイクル」「RoHS」マークが記載されていますな。

結論から言いましょう。これら全ては日本で定めた規格ではありません。

FCC

これは米「Federal Communications Commission(連邦通信委員会)」が定めた規格で、ほかの電波を発する電子機器などに干渉しない機器だよ、ということを保証するもののようです。

でも、FCCサイトをつらつらと眺めてみても、Wikipediaの「連邦通信委員会」の項目を読み込んでみても、「MRA国際研修会」の資料(リンク先はPDF)を読んでみても、キーワードは「通信」「電波」なのよね。通信する機器に認定を与えているのになぜバッテリーにも? というところが謎。

電気が流れる際の電磁障害が発生しませんよ、ということなのだろうなぁと自分を納得させる。

CE

こちらは欧州で定めた規格。JETROでは次のように説明しています。
CEマーキングは、EUで販売(上市)される指定の製品に基準適合マーク(CEマーク)を表示することです。CEマーキングによってその製品が分野別のEU指令や規則に定められる必須要求事項(Essential Requirements)に適合したことを示します。「CE」はフランス語の「Conformité Européenne(英語:European Conformity)」の略です。
一応、「安心・安全だよ」という基準に適ってはいるけれど、万が一、付与製品によって損害が生じた場合、国内ではPL法の問題が起こりうるという。まあ、“絶対”なんてないと思っておいたほうがいいでしょう。基準は満たしているのでそうそう危険なことはないよ、という程度ですかね。

ゴミ箱にバッテン&下に黒い太線

これも、JETROから。2012年7月に発効した「WEEE(電気電子廃棄物)指令」によるもので、「WEEEリサイクルマーク」と呼ばれています。この製品に対して正しく安全にリサイクルする責任をメーカーが負っていますよ、ということの証のようです。

ってことは、捨てるときにメーカーが回収してくれる?!

なんてね。このWEEEリサイクル指令は欧州で施行されているもので、国内では求められていない様子。「廃電気・電子機器(WEEE)リサイクル指令への対応状況(リンク先はPDF)」では欧州各国の対応状況が記録されていて興味深い。

あと、自分たちで回収システムを構築しなくても、既存のコンソーシアムに参加したり分担金を払ったりすることでも従っていることを示せるらしい。

リサイクルマーク

こちらは、単に「リサイクルできますよ」というもの。経済産業省のサイトでは、2001年4月から「資源有効利用促進法」が発効し、小型二次電池はメーカーが回収・リサイクルの義務を負うこと、と記載されている。

わたしたちにできることといえば、家電量販店などにリサイクルボックスが設置されていたら、そこに持っていくことくらいでしょうかね。

RoHS

これ、「ローズ」と読むんですって! 奥さん、知ってました?!

こちらも経済産業省「RoHS指令(有害物質使用制限指令)について」の項目から。

欧州では、有害物質の電気・電子機器への使用を制限するため、2006年7月1日からRoHS指令(DIRECTIVE 2002/95/EC OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL of 27 January 2003 on the restriction of the use of certain hazardous substances in electrical and electronic equipment)が施行され、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB、PBDEの6物質が有害物質として使用の制限がかかっております。
現在、このRoHS指令の改正作業が行われており、新たにRoHS指令の対象となる医療、計測、制御、分析機器の取り扱いや、新たに有害物質として使用を禁止もしくはその候補となる物質について検討がなされております。
経済産業省ではRoHS指令改正の動きを広く周知するため、改正RoHS指令の対象となりそうな製品を所管する団体に対して「改正RoHS関連工業会合同勉強会」を開催しております。本勉強会での資料を掲示しますのでご活用下さい。
JETROでは次のように説明。
現行のRoHS指令とは、電気・電子機器における特定有害物資の使用制限に関する2011年6月8日付け欧州議会・理事会指令2011/65 /EU(Directive on the Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical equipment)のことで、照明器具もこれに従う必要があります。この指令は2003年2月に発効した最初の指令(欧州議会・理事会指令2002/95/EC)を改正したものです。改正指令では、2006年7月1日以降にEU市場に上市された電気・電子製品に鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニール(PBB)、およびポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)の6物質を使用することを原則禁止としています〔最大許容濃度は、カドミウムが0.01wt%(質量パーセント)、残りの5物質が0.1wt%〕。
総合すると、現在再検討中ではあるけれど、鉛、水銀、カドミウムなど危険物質を製品に使用していませんよ、ということの証ですな。

いずれも、国内で策定したものではないけれど、米国や欧州の厳しい基準をクリアした製品にのみ付与されるマーク(リサイクルマークはクリアしたとかいうものじゃないけど)なので、安心して使えるようです。

ちなみに、ACにつなぐものであれば国内でもちゃんとPSE規格(「電気用品安全法」に準じた規格。経済産業省により1961年11月公布)というものがあり、安全性は担保されています。

iPhone用充電器にもマークがあります。
見づらいけどw

電気系、電波系の情報はJETROや経済産業省、総務省サイトを調べればだいたい出てくることがよくわかった。けど、付け焼き刃で、完全に理解しているわけではないから「そこ、違うよ!」という意見は大歓迎。

い、いつもこんなことばかり考えているわけじゃないんだからねっ///

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