2018年4月20日金曜日

Kickstarter『Snapnator』案件が世界規模でプチ炎上してる


毎度どうもっ! 新しもの好きの管理人です!

新しいものを見つけられる場所として、すっかりその地位を獲得したクラウドファンディングサービスですが、草分け的存在なのが、Kickstarterですかね。って、その存在を知ったのは、Kickstarter誕生から2年もあとの2011年頃なんですが。

そんなこたぁ、どうでも良くて。

クラウドファンディングでは、クリエイターが自分のアイデアを「こういうプロジェクトが実現したら、使ってくれる?」と公開して、「お、いいねいいね~。自分、使いたいから、出資するよ!」というのができる。ちなみに、出資する人は「Backer」というようだ。バッカー。

もちろん、プロジェクトによっては充分な出資が得られず頓挫してしまうものもあり、

  1. 頓挫したらBackerに返金
  2. 頓挫してもBackerに返さない

という2パターンがある。成功したら、返金なしの一択なんだけど(ただし、クリエイターによっては返金する人もいる。クリエイター次第)。お金をムダにしないためにも、条件がどうなっているかを、出資する前に確認しておくのもBackerの重要な務め、というわけですな。

とはいえ一応2017年9月に、日本のクリエイターがプロジェクトを掲載できるようになったんだけど、日本にはMakuakeという日本発のクラウドファンディングプラットフォームがあるから、Kickstarter上は未だに英語だらけ。むずい。

で!

日々小競り合いがあるだろうと予想できるKickstarterプロジェクトで、珍しく炎上案件にぶち当たってしまったのですよ。むしろこれまでぶち当たらなかったのが珍しいのか。っていうか、これが、Kickstarterでの最初の出資案件だったというのが、なかなか味わい深い。

降順で並んでるよ

そのプロジェクトは『Snapnator』というもの。MacBookなど、USB Type-Cで電源を取るタイプの端末に、MacBookに従来あった「MagSafe」機能を使えるようにしましょう、というもの。

MagSafeって、あの、湯沸かしポットの電源部分と同じような仕組みで、端末本体とケーブルを接続するのにマグネットを利用していて、ケーブルに蹴躓いてもすぐに外れて本体が落ちる心配なし! っていうやつね。

「新しいMacBookにはその機構がついていないから、心配でしょう? それならつけましょうよ、Snapnatorで」みたいなノリではじまったんでしょうな。

で!

そのプロジェクトがローンチしたのが2016年11月。2016年12月26日には、目標額に対して1500%以上の出資があり、大成功のうちに出資募集を閉じたのね。


ちなみに、出荷開始は2017年1月という予定でした。
「お届け予定」とは
が!

未だに届きませんw

英語でのやり取りだから、わたしに瑕疵があったのかなぁ〜などとぼんやり考えていて、去年の国内への正式上陸した際に、なんとなくSnapnatorのページを見てみたら、炎上していた。

内容は「まだ届いていません」「いつ届くのですか」「詐欺です」「大規模詐欺です」「お金を返してください」というようなもの。はぁ、英語ができる人たちにも届いていないのね。って、1月出荷予定で、少なくとも8カ月は過ぎてるのに。

「こりゃダメだ」と英語のできないわたしは戦闘力0になってしまい、しかももうプロジェクト成功から9カ月以上経っていることもあり、放置。

……していたら、また新たな動きが。なんとこれまで沈黙を保っていたクリエイターからアップデートメールが届いたのです。

内容は

やあみんなたち! すごいアップデートだよ♪ 以前のSnapnatorでは充電・給電しかできなかったけど、なんとデータ通信もできるようにしたんだ!
僕らの新しいエンジニアは仕事が早いから、前バージョンで時間がかかりすぎていたものよりも早く紹介できるようになったんだよね。うれしいなぁ。
ただ、前バージョンよりコストがかかっているんだよね。だから、Backerのみんなたちには、市場予定価格より安く入手できるクーポンをうちのサイトからリクエストできるようにしたよ! なんと$19!
みんなたちからのリクエスト、待ってるよ!

みたいなもの。意訳だけど。ポジティブすごい。

届いたメール見て、(リンクは踏まずに)Kickstarterアプリ開いてアップデートの確認して、Google翻訳で一段落ずつ翻訳して、大体の意図をつかんでからSnapnatorプロジェクトのコメント欄を見てみたら……荒れてる。

「誠実なビジネスマンのフリをしているあなたたちにはもうだまされない!」とか「みんな! ページ下部にある『報告』をクリックするんだ!」とか「17カ月も待たせておいて、ふざけてるのか!?」とか「一体誰がこれ以上のお金をドブに捨てるというんだ?」みたいな(意訳)。

もちろん中には「まだ待ってます♪」という健気な投稿も……。

詐欺だと決めつけることはできないけれど、個人的にはプロジェクト成功後、配送先住所をたずねるサーベイメールを出してから15カ月も音沙汰のなかったこのクリエイターは不誠実だと感じている。前のエンジニアの仕事が遅かったのが理由であれば「ごめんよ!」とアップデートコメントに書いておけばよかったのになぁと。

とはいえ、そういうリスクもあるよ、ということを納得済みで出資しているので、「金返せ」とか言うつもりはない。数時間かけて英作文しても、返事がもらえるとは限らないから、それならその時間を仕事に使ったほうが、まだ生産的かなって。

こんなブログを書いている時間は生産的なのか? と聞かれると困るんだけどw

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