毎度どうも! ピーターラビット好きの管理人です!
子どもの頃からミニカーとかヨーヨーとか男の子っぽいことばかりしていたこともあり、「可愛らしいものが好き」になってしまうと、どうしていいか戸惑ってしまうことも多々あるワタクシですが、ピーターはウサギだからね、動物だからね、いいよね、と誰に言うでもなく言い訳をしたりして。
ピーターラビットのどこがいいって、どう見てもそのまんまウサギなのに服を着て、靴を履いて、お母さんは編み物しちゃったりしているところかな。どうやって編み針を持つんだろうか。
あと、登場人物(人じゃないけど)の表情が豊かで良い。困り顔や驚き顔、ときには大粒の涙を流しながらシクシク泣いていたりして……。
この『ビアトリクス・ポター生誕150周年ピーターラビット展』は、実は長期間開催していて、2016年8月9日の東京会場を皮切りに、福岡、仙台、大阪、広島を回り、また東京に戻ってきて、最後は名古屋で締める、という感じ。
二回目の東京での開催は、八王子にある富士美術館が会場。2017年7月15日〜9月3日までと、これまた長い。新宿駅あたりに貼ってあるポスターを見て「行きたい!」と思ったのが多分7月。
それからことあるごとに「ピーターラビット展まだやってるかな?」とふと思い出していたんだけど、調べるまでしておらず。
そしてまた先日、新宿駅構内にポスターを見つけて、まだやっていることを知り、今度はきちんと調べて行くことに。
会場は、JR八王子駅または京王八王子駅から西東京バスで15分くらいのところにある。ちょっと歩いていくのは遠いかなぁ。美術館には駐車場があるので、持っている人は車で来たほうが良いかも。
駅から離れているだけあって、富士美術館は緑に囲まれた良い場所にある。入口にはさまざまな登場人物(人じゃないけど)がお出迎え!
ピーターラビットの物語のはじまりって?
展示物の写真撮影は禁止。なので、ここからは文章が多めになりますよっ。ビアトリクス・ポターさんは、良家の子女として生まれたようで、お嬢様だったので学校には行かず、家庭教師から勉強を学んだそう。そして、最後の元家庭教師のお子さん(少年)が1893年、病に臥せっている、ということを聞いて、「動物を主役にした物語の絵手紙で励まそう」と思ったのがピーターラビットのはじまりだったようです。
で!
絵手紙の原本(原本といっても、手紙にしたものはその少年が持っているで、それをビアトリクスさんが書き写したもの)が展示されていたんだけど、もう、ほぼピーターラビットの絵本。
なぜ「ピーターラビット」が主人公になったかというと、彼女がピーターという名前のウサギを1892年から飼っていたから。それ以外にも、年の離れた弟さんと一緒に、親に隠れて天井裏でさまざまな動物を飼っていたとのこと。友だちいなくて寂しかったんやねぇ。
ちなみに、ビアトリクスさんのお父さんも絵が上手で、彼の描いた絵皿が展示されていた。
もちろん、それだけが彼女の絵の上手さの理由ではなく、死んでしまった動物を解剖して、その骨の位置や長さなどを把握するなど努力のかいあって、二本足で立ったり走ったりしているのに不自然さを残さないポージングを描けるようになったらしい。ああ、でも、才能もあるんだろうなぁ。
悲劇は突然に
彼女は、42歳で結婚したんだけれど、そこに至るまでに悲しい物語が。実は、ビアトリクスが結婚したいと思ったのは、結婚できた相手ではなく、出版社で編集担当をしてくれたノーマン・ウォーン氏が最初。親から猛烈な反対を受けつつ婚約までこぎつけたところ、彼が病死。ビアトリクスへのプロポーズからわずか1カ月。無念だったろうなぁ。晩年の彼女が描かれた肖像画では、ノーマンから贈られたという傘を手にしており、それがまた物悲しい。
見どころ
こんな感じに、彼女の生涯について知ることができ、人柄を慮(おもんぱか)れる展示物の多くは文章で掲示。彼女の作品は、ほとんどが原本なのでその筆致の緻密さなども見ることが可能。個人的にここが見どころだな、と感じたのは、絵手紙の写しの原本、出版社から出す前の「私家版(いわゆる自費出版)」ピーターラビットの挿絵、そして、その後たくさん出版されたピーターラビットシリーズの絵本の草稿。
展示量がものすごく多い。なにせ、ピーターラビットシリーズの絵本だけで20作品以上あるので、関連図画が半端ない。もちろん、解説文も豊富だし。
そのひとつひとつを味わいながら見ていたら、あっという間に1時間以上たってしまっていた。ちょっと計画性が悪くて、閉館17時なのに15時15分ぐらいに到着してしまったのよね〜。時間が足りない^^;
展示物を見たあとは、お約束の物販コーナーへ。これは買うべき! とイチオシのアイテムはなんといっても『ピーターラビット展公式図録』。ビアトリクスの愛した湖水地方を思わせる青色のハードカバー仕様オールカラーなのに2000円。たった2000円で、あの興奮を何度でも味わえるのが良い。あと、登場人物(人じゃなry)相関図も入ってるし。
美しい…… |
いわゆる戦利品 |
東京会場での会期は9月3日まで。セブン-イレブンで当日券を買えば受付もスムーズだし何よりお得なので買うべし買うべし。
猛烈にウサギと触れ合いたくなってきた! げっ歯類、苦手だけどね!
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