2016年10月7日金曜日

憧れの東京湾横断! 「ヤマハ発動機 シースタイル・マリン塾(操船マスターⅡ)体験イベント」に参加して海図の見方を覚えてきた!


毎度どうも~! この夏にようやくキャプテンデビューした管理人です!

海なら世界中つながっているから、操船できればどこまででも行ける! と思うかもしれないけど、実際は持っている船舶免許の種類によって行けるところと行けないところがある。

ちなみに、わたしが持っているのは「二級小型船舶操縦士免許」。全長24mまたは重量20t未満の小型船舶を操縦できるけど、行ける範囲は5海里まで。1海里は1.85kmだから、5海里は約9kmですな。

「約9kmとか言われたってわかんないよ」とおっしゃるかた。これ、ちょうど陸地が見えるか見えないかのギリギリの距離なのです。簡単にいえば、陸地が見えないところに行っちゃだめよ、ということですな。

で!

陸地が見えればどこへでも行けるのか、というとそれがそうでもない。あー、まあ、自分で船を持っているのであれば行けるのでしょうけど、わたしのような一般ピープルは船を「レンタル」するため、そのマリーナによって航行範囲が決まっているのですよ。

例えば、横浜でボートをレンタルする。東京湾東側に木更津が見えるじゃろ? 行きたいじゃろ? 行けないのじゃよ。

逆もまた然り。

ところが! 千葉側(正確にいえば東京都内なんだけど)から横浜に船を走らせる方法があるのです!

それが今回お世話になったニューポート江戸川で開催している「航行範囲拡大講習」の受講、というもの。

本来であれば、ニューポート江戸川でボートレンタルを受ける場合、浦安レーダー局と羽田空港の滑走路を結んだ直線から北西側(つまり陸側)しか航行できないのが、この講習を受ければなんと横浜ベイブリッジや横浜のベイサイドマリーナまで行けちゃうという。
この赤い直線の内側オンリー
今回、シースタイル・マリン塾の操船マスターIIと航行範囲拡大講習をまとめて受講できる特別レッスンにヤマハ発動機さんからご招待いただきましたので、どんなことをやるのか参考までに書き散らしていきますよ♪
今回お世話になったのは浦安駅から徒歩14分の
ニューポート江戸川
わたしがはじめてヤマハのボートに乗ったのはここ
ヤマハ発動機の南さんと知り合ったのもここ


見えない危険がいっぱい! 荒川周辺海域

まずはおさらい。最終利用日から1年も経ってしまうと、すっかり忘れて浅瀬に乗り上げたりボートの推進用プロペラを川底にこすってしまう人続出のため、危険な箇所をチェックします。
すっかり忘れて乗り上げちゃった事例
旧江戸川や荒川などは広いけどできるだけ川の中央を走行すること。またカーブでは内側に堆積物があって川底が浅くなっている可能性が高いため、外側を走行。特に旧江戸川は東京側の岸と千葉側の岸では深さがかなり異なるので、千葉側にできるだけ寄るように、とのことでした(もちろん水深計も確認しつつ)。

それから、堤防を超えてもまだ危険は隠れていて、干潟で潮干狩りなどをしていたこともあるという「三枚洲」には絶対に近寄らないようにとのこと。
三枚洲
満潮のときには見えないけど、干潮になると干潟が水面から顔を出すほど浅いので乗り上げる人続出だそうで。それが2枚前の写真の「乗り上げちゃった事例」の人ね。これ、被害額が相当なものになってしまうから、ほんと注意。とはいえ、シースタイル会員であれば保険に加入しているから免責10万円で済むんだけど。いや、いきなり10万円とか払えないし。

2つの三角定規、芯のないコンパス

さて、ようやく航行計画を立てますぞ!

これ、地理が苦手で中学から高校まで10段階評価で常に6とか7しか取れていなかったわたしにとっては超難関。地図が頭に入らないし、地形を覚えられないし。

でも、今回はキャプテンとして「乗船いただくゲストたちに安心・安全をお届けする」が合言葉なのでちょいと頑張ります。

取り出すのはまず海図。

大きい。

そして、2つの三角定規を用意して(これもまた大きい)、まず出発地点から向かいたいところを直線で結びます。最終目的地は横浜ベイサイドマリーナなんだけど、風の塔(東京湾アクアラインの通気口の人工島)を経由します。
そして、その角度がずれないように他方の三角定規を当てて地図上に印刷されているコンパス図までツツツツ〜ッと持っていくと何度の方角に向かえばいいのかがわかるというのです。なるほど! 操船席にあるコンパスは、ここで計画した方角を見るのに使うのか! 遅いぞわたし!

さて、これで浦安レーダー局から風の塔への角度が204度だということがわかりました。続いて距離。これはコンパスはコンパスでもカパッと足が開くほうのコンパスを使って測ります。
カパッ 
緯度のほうに合わせる
Excelの行と列だとどっちが行でどっちが列だかすぐわかるのに、緯度と経度だと縦と横、どっちが緯度でどっちが経度だか即座に返答できないわたくし。地理が苦手なのはこういうところにも顕れますな。

さて、これで8海里(約15km)の距離だというのが判明。

続いて航海計画。24ノットで進むとして、8海里の距離であれば20分で到着。ちなみに、1ノットは1海里を1時間で進むスピードね。

うまくいけば、マリーナを出てから1時間半ほどで横浜ベイサイドマリーナに到着するということがわかりましたので、1日6時間ボートを借りるのであれば横浜で何時間遊べるかが導き出せます。

そうそう、横浜ベイサイドマリーナでボートを借りるのであれば、当然係留代(自動車でいうところの駐車料金)はかからないんだけど、今回はニューポート江戸川という別のところのマリーナのボートを係留するため、費用が発生します。2000円ほどだそうで。こちらは予約制なので係留するマリーナに電話して予約します。

で、支払いは係留後、マリーナのカウンターで、という感じ。

出船〜!

乗り込みますよ!

……と、その前に、マリーナの中を探検。ポシャったプロペラを見せていただける、とのことでしたが、残念ながら業者さんが回収された後でしたw
壊れたプロペラや〜い

ニューポート江戸川では陸で管理するそう
今回お世話になったボート
話をよく聞いていなかったんだけど『FR-23LS』かな
※修正『FR-23LS』ではなく『FR23ActiveSedan』でした
加藤さん、ありがとうございました!
これがまた非常に「よい」天気でして、適度な雲と適度な風が心地よい、まさにクルージング日和。まあ、レッスンなんですけど。



防波堤を抜けたら、いよいよ危険地帯。
乗揚げ注意です。

危険地帯を通り抜けたらそのまま風の塔まで一直線。視界が悪くて風の塔(目標物)が見えない場合、操船席にあるコンパスで方位を確認して進んでいく、というわけですな。

そして、風の塔に到着!

この近辺であれば釣り糸を垂らしていてもいいということなので、今度誰か一緒に釣りをしましょう。健全なほうの。

つづいて進路を240度にとり、横浜ベイサイドマリーナへ!

 免許を取ったのもここだし、初めての操船をしたのもここだから、「港内最徐行」の文字を見ると「帰ってきたなぁ〜」という感じにw
ちなみに、上の写真のような黄色いブイより向こう側に行ってはいけません。水深が浅いため危険です。

上陸! 中華ランチ! そして離陸?!
横浜ベイサイドマリーナの桟橋に着いたら、教習や安全レクチャー、操船マスターIでも教わったけど、再度係留方法のおさらいです。
風上側から係留
もう1つの楽しみであるランチは中華のお店。ここで午前中のおさらいをしたり、これまで操船で苦労した話などに花が咲きます。

船でさんざん揺られた後なのに食べられちゃうものですな〜。
エビチャーハンとねぎそばのセット
食事が終わったら復路です。工場脇の運河を通ってちょっと近道してベイブリッジへ。そして桜木町近くまで行き、戻ってきました。

あちこちの航路の入り口には「灯台」のようなものが立っており、F、O、I、Xなどが点滅したり点灯したり。

「F」はフリーなので自由に入出港可能。「O」は大型船が出ていくので入ってくるのはちょっと控えてね、ということで「I」はその逆に入ってくること(ただし、プレジャーボートほどの大きさのものはこれら3種類のどれであっても周りに注意すれば自由に出入りできる)。そして「X」はプレジャーボート含め、どの船も来てはならぬ! という強いものだそう。ただし、点滅している間は黄色信号と同じで、通り始めてしまった場合に限り急いで抜けることが可能。

なんと今回、京浜運河を航行中、Xの点滅が出てしまってヒヤヒヤしてしまいました。脇の運河から大きな船が出てくるところだったみたい。とはいえ、それで逮捕されてしまうことはほとんどないそうですが。

無事に通り抜け、羽田空港D滑走路脇へ。次から次へと飛行機が離陸していくので「空でもラッシュで大変やなぁ……」などと思ったり思わなかったり。

そして、荒川に向かって進んで行き、三枚洲と葛西臨海公園の間「渚水路」を通り抜けて旧江戸川へ。水路は水深が浅いと聞いていたので、「真ん中」を意識した、かなりドキドキしながらの操船でした。

🍁秋のおすすめクルージング🍁

ニューポート江戸川に戻ってからは、ヤマハ発動機広報・加藤さんが考える「秋のおすすめクルージングコース」の紹介。



ううう……どれも行きたい! 東北の紅葉は、それはそれは見事なので、できれば猪苗代湖に行きたいなぁ。湖から眺める紅葉はきっととても美しいと思うの。

秋のクルージング、計画したいなぁ。参加してくださる人も募集しますよ!

ヤマハ発動機さん、今回も役立つうえに楽しい体験をありがとうございました!


0 件のコメント:

コメントを投稿