2013年4月15日月曜日

野口悠紀雄氏『「超」説得法』を読み終わった

口下手で「不器用ですから」と何かにつけかっこつけてる管理人です。

伝えなければならないことが決まっている場合には、スラスラと口から言葉が出てくるのに、そうでない場合は全くダメ。でも、仕事に活かせてるからいいよね?などと思っていたが、この本を読んで、自分にいかに中身がないかに気付かされた感じ。

つまり、中身がないから伝えたい事がない→話をうまくできない。

で、自信がないから、妙に言葉数が多くなるときもある…と。

「うまく言語化できない」と、有名なセリフを使いたくなることもしばしばで、実際に使ってしまうことが多いんだけど、それではだめなのよね〜。

感心するのは、著者が伝えたいことを明確な言葉で的確に伝えているところ。語彙の豊富さとかそんなことだけではなく、どう考えてもきちんと頭の中で整理分類して分析する能力に優れているのだろう…と思わずにはいられない。過去の著書のレビューを見ても「決して新しいものではないが、今まであるものをよくぞ整理してくれました」のようなものが多いのも頷ける。

また、それぞれの章に「まとめ」があるのがありがたい。読んでいるうちに忘れてしまいがちな内容を振り返るのにも良いし、「まとめ」を読んでから章の初めから目を通すのも良い。そうすれば、要点がしっかり分かり、より頭の中に入って来やすいのではないかと思った。

内容は、言葉を多くせず「一撃で」説得する方法なのだが(それは、先日のエントリーで書いたとおり)、その例として、シェイクスピア、聖書、ドストエフスキーを何度も取り上げている。

もちろん、日本人の例も田中角栄氏や中山教授など取り上げられているが比率はごくわずか。

そう考えると、日本人でこれを行なえる人は少ないのかなぁ…と。日本語の文法的構造も思考方法と関連があるから、最初に「どやー!」ってやりづらいのかもね。「なんとかかんとかが、こうしてああして、それこれで、どうしたああなった、それで◯◯なんです」みたいな。関係ないのかな。

仕事をするうえで、また「交渉」をしなければいけない立場として、今かかえている課題が浮き彫りになって、実に良い読書だったと思っている。

課題1.回りくどい言い方をする
課題2.自分を卑下した言い方をする

どちらも自信のなさから来るのだが、中身がないというのもある。でも、伝えたい事がないわけではない。固まっていないだけなのだ(多分)。

さて、ここまで分かったところで、どのように克服していくか…なのだけど…。

あ、もう夜も更けたので、そろそろ寝ますかね(笑)

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