2013年8月16日金曜日

話題満載のあの『コミックマーケット 84』に行ってきたっ!しかも初!


オタクのようでいて、それほどでもない管理人ですっ!

えっ?本当だよ?違うよ?オタク度、低いよ?

どのくらい低いかって言うと、薄い本なんて買ったことないし、ましてやコミケに行ったこともないくらい…。

ところがその噂のコミケにとうとう足を踏み入れてしまったのですっ!そうっ!今年のっ!あのっ!雲がもくもくと会場内にっ!っていうか、室内なのにっ!湧いちゃった、あのコミケにっ!

情報のアンテナが低いせいもあり、アニメもマンガも人頼み。「これ、面白いから、見てみて」と言われても、次の瞬間忘れていたりするから、DVDでも強制的に貸し出されない限り、何時まで経っても見ていない、とかね。そんなわけで、新しいものをちっとも取り入れていないので、心配されたらしく、「まずは行きましょう」とドナドナされてきました。

正式には「コミックマーケット 84」。略して「コミケ84」もしくは「C84」。そして、「コミックマーケット」なのに、なぜ「コミマ」ではなく「コミケ」になったのか、誰でもいいから小一時間問い詰めたい。昔、ロバートさんが「ボブって呼んで」って言うから、「なぜロバートなのにボブなのか。どこにもその音は入っていないじゃないか」と抗議したら「ロバート、ロバート、ロバート、ロバート…ボブ〜」って言ってて、もぅ、ゎけゎかんなぃって思ったのと同じくらいゎけゎかんなぃ。

それはともかく、コミケですよ。

Twitterで、夏と冬、準備に勤しむフォロワーさんを見かけたり、「ああ、とうとう、1枚ものになってしまった…」と前日嘆く人を見かけたり、一応予備知識はあったつもりではいたけど、それは単なる「つもり」であると痛感させられましたよ…特に今年は…。

遡ること数日前。「Squareで、どこでもカード決済してもらえるにょ♪コミケでも使えるにょ♪」などと書き込んでいたら「コミケなめんな」とのコメントが。それほど人が多くて通信状態が不安定になるらしい。

確かに、ビッグサイトで開かれるイベントでは通信状態が不安定になる。昨年のモバイルEXPOはひどかった。遅れて来る上司と全く連絡がつかず、LINEでようやく繋がったというくらい、回線が混雑していた。そのくらいの人出なのかな?と思っていた…が!

あの写真!


あの動画!


そんなすごいことになっているとは…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

ところが、そんなすごい場所へのお誘いが。「一度は行ってみましょう」と。いやいやいやいや、あの画像ですよ?「見ろ!人がゴミのようだ」を地で行っているような、あんな状態のところにですよ?一緒に行きましょう、と?

だがしかし、常に面白ネタを探す管理人ですから、即答しましたよ。「了解!」と。

そんなわけで、初参戦。もちろん、誘ってくださった方はプロ中のプロですから、どのタイミングでどこに行けばいいかを熟知してらして、混まない時間、混まないタイミング、そして適度な休憩をあちこちに挟みつつ案内をしてくださいました。

さて、わたしの戦利品はこちら。会場で、「ぬぉぉぉおおおお!きんどるちゃんだぁぁぁああああ!」と叫び、一発購入。…と言いつつも、存在を知っていただけで、中身は初見。ちょっともう、バックナンバー、買ってくる。という勢いであります。可愛くて…(*´ェ`*)ポッ

同日、他のフォロワーさんも会場内にいたらしいのですが、まさか、わたしが行っているとは思わなかったようで、連絡してきた人は皆無。翌日のオフ会で、「えっ?行ってたんだ?」みたいな。聞けば、デジタルガジェットの薄い本も出ていたらしく、今度はそれを買いに行きましょう、と誘われましたん。

さて、実は、買い漁りだけが目的ではなく、これの聴講も1つの目的でありました。
日本では何ができるのか――北米でのコミック表現規制とCBLDFの取組 チャールズ・ブラウンスタイン氏講演会


んー、ここのところ、よく話題になっていますよね、『ドラえもん』でのあのシーンのこと。そう、しずかちゃんの入浴シーン。児童ポルノ禁止法が改正されるに当たって、架空の人物であっても、肌を露にしている画像…マンガなどを持っているだけで捕まるか捕まらないか、みたいな。

概要はこちら

それについての意見の、良い記事がこちらにあったので、もひとつ貼りつけてみる。

児童ポルノ禁止法改定案、推進派・反対派の意見は 「青少年を正しい方向に」「漫画は切り離して」

しかも、この山田太郎さん、この日、駅前で演説していたわ。

で!

実は、これが国内だけの問題では済まされない、ということが、今回の講演と関連していたのですよ。

講演者のチャールズ・ブラウンスタイン氏はCBLDF(Comic Book Legal Defense Fund)の事務局長。この団体は、アメリカでコミック表現規制の問題と取り組んでいる団体。

マンガを愛する人たちは、どうも「ネクラ」だとか「反社会的」だとか思われがちで、学校や会社でいじめられたり、ひどい場合は権威ある人たちからも危険人物とみなされがち、という一般的な背景について説明された。

続いて、ブラウンスタイン氏は「ライアン・マセソン」君の事件を取り上げた。彼は、アメリカで違法とはされないコミックをノートPCに入れた状態でカナダに入国し、児童ポルノの所持および輸入容疑で逮捕・起訴。しかも、なぜ自分が拘留されているのか知らされなかった、とか、食事を与えられなかった、とか持っているものを剥奪されてしまった、とか、それはまあ、けっこうな虐待的扱いを受けたようで。

「性犯罪者として登録することに同意すれば、14日間の拘留で済ませてあげるよ。そうでなかったら裁判になるよ?」という司法取引を持ちかけられ、精神的に参っていたので応じそうになったものの、母親から、「あなたは自分が児童ポルノに当たるものを持っていた、という意識があるのか?」と問われ、戦うことを決意。弁護を買って出たのがCBLDF。

結果として、2012年3月15日に、罪に当たらない、ということで、マンガの表現の自由が勝ち取られた、とのこと。

アメリカでは「モラルパニック」という、きっとこういうものばかり見ていたら、モラルが低下するよね、きっと犯罪に走る人が多くなるよね、それなら先に規制しちゃおうよね、おお、コミックったら、暴力的じゃん、だったら、最初っから規制しちゃおうよね、みたいな動きが1940年代に起こり、1949年までには50の州でコミックに対しての何らかの規制が設けられ、14の州で販売禁止にされたりした。

でも、暴力描写のあるゲームやコミックを規制するのは違憲、との判断が2010年にくだされたそう。

今後も、モラルパニックで規制されそうになるかもしれないけれど、日本の素晴らしいマンガにおいても表現の自由を規制するのはよろしくない、ということを啓蒙する活動をしていきますよ、ということで話は終わった。

ただし、話はこれだけでは済まないのですよ。質疑応答があったのですよ。3人目かな、こんな質問が。

児童ポルノのこの規制に反対するつもりでした。でも、初めてコミケに来て少女たちの卑わいな画像が多数展示されているのを見て、「あ、規制が必要かも」と思ってしまった。彼女とか、周りの人に見せられないな、と思ってしまったので。

それでも規制は必要ないと思いますか?


これに対して、司会役の日本映画大学准教授の中川謙氏が「これは児童ポルノには当たりません。なぜならば、絵だからです。存在しない架空の人物の絵なのです。実在していないため、誰も性犯罪に巻き込まれていないのです。写真であれば規制されてしかるべきですが、絵なのです」と回答。また、コミケに来ている人たちに挙手を求め、この活動をしていることに対して家族からの理解が得られている人が全体の3分の1であることも判明。お互いのギャップを埋めるよう、理解する必要があるのではないか、自分が不快に思うからといって、つぶすのはいかがなものか、と締めくくった。

また、別の質問では、日本で児童ポルノ禁止法改正案が通ってしまったら、ライアン・マセソン君の事件の判決は異なるものになっていたと思うか?との質問に対して、ブラウンスタイン氏は「そうなっていたと思う。日本で規制が厳しくなったら、海外でも厳しくなるだろう」と述べた。

つ・ま・り

これが、国内だけの問題では済まされない、というところで、もし、日本で規制されるようなら、ブラウンスタイン氏たちの活動も厳しくなるのではないかと予想されるわけですな。「マンガの本家」が規制しているのだから、規制は当然でしょう、という流れになるのではないかと懸念しているらしい。

んー、萌え系キャラが好きではあるけど、艶めかしいものを好まないわたしとしては、今回の児童ポルノ禁止法改正案について特に思うところはなかったのだけれど、美術品としての裸婦像とかは単純に「美しい」と思い、鑑賞するし、子供たちを描いた作品も「なんて真珠のような美しい肌!」とため息つきつつ見ていたりするけど、あれはあれで、あの時代の芸術。そして、こっちはこっちで、こっちの時代の芸術。と考えると、ぐぬぬ…となってしまうわけで。

まあ、突然、こんなことを考え始めたところで、識者のような論理的なことが言えるわけではないので、個人的見解を述べるつもりはないけれど、そういう講演会があって、そんなような質問が出たのよっていうレポート程度に見てもらえればと思いますん。

ここまで書いておいて、なんだけどw

ちなみに、これを書くに当たって、調べはしたけれど、付け焼き刃的な感じがかなりするので、改正案とか規制対象とかが事実と異なることもあるかもしれないので、それについては判明次第、追記していきます。

あ、それから!

コミケ二日目!

会場内では本当に雲が湧いてましたよー。

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