2013年1月12日土曜日

いまさらながら『ブラックジャックによろしく』を読んでみた

漫画を読み始めると止まらない管理人です。

妹は、月刊誌、隔週誌、週刊誌と漫画雑誌を買って来てはわたしに見せてくれてたものだから、それはもう大変で睡眠不足に陥ることも、しばしば…だから、妹と離れてからは、一切漫画を買わなくなった。(でも、母親がその友人から『王家の紋章』を借りてきたときには、1〜23巻くらいを完徹して読んでしまったけど。)

さて、そんな折、iOSアプリの『ブラックジャックによろしく』全巻が無料になっていたので、ダウンロードしてしまった…

ブラックジャックによろしく

今までも無料になっていたことがあったりしたけれど、ずっと読まないでいた。なぜかというと、あまり絵柄が好きではなかったから。

二次元は好きだけれど、可愛かったり綺麗だったりするのが好きなのであって、人の顔が灰色なのはあまり好きではない。ましてや、線の多いものもだ。

だけど、ちょっとしたきっかけでkoboを借りる機会があって、それの無料でダウンロードできる本の中に『ブラックジャックによろしく』第1巻があったので、読んでしまったのだ(漫画好きなのに、無料のものが少なかったせいもある)。

そうすると…続きが気になって仕方ない(笑)

そんなわけで、iPad 第2世代でガッツリ読んでしまったというわけ。

読んでいて、とにかく最初の頃は主人公の取る行動取る行動が、歯がゆくて仕方なかった。もっとうまいやり方もあるでしょ…と。また、情けなく感じるところもあったりとか。

でも、バランスを保ちながら正しいと思える行動を取る主人公に次第に好感が持てるようになっていった。

…これ、連載しているときに読んでいたら、2話くらいで読まなくなっていたかも。だって、あまりにも情けないんだもの。

少なくとも1巻全部を一気に読めたから、その続きも読もう、という気になったのかもしれない。

また、正義だけではどうしようもない、分かっちゃいるけどどうにもできない、という人たちの見方が描かれているのも興味深かった。

わたしが「正義」と書いている、いわゆる主人公の主張する「正義」が本当に正しいのかなんていうのは分からない。

在るものは在る、無いものは無い。そういう真実はひとつだけだけれど(これもわたしがそう感じているだけの真実かもしれないが)、ひとつの出来事、事象についての見方というのは、それぞれみな違うものだから、それを織り交ぜているというところが…ね。

また、主人公が付き合う女性との距離感なども歯がゆかったりしたけれど、ちょっとそこら辺は自分と重ね合わせてしまうところがなくもなくて、「人の振り見て我が振り直せ」と考えてしまった。

何をするにしても、綺麗事だけでは済まされないんだぞ、と言われているような、そんな気がする作品だった。

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