好きな作家さんとかジャーナリストさんとかテクニカルライターさんの著書はものすごい勢いで買い漁るのに、そうでないものに関しては、それほどアンテナを伸ばさないというか…
あっ!
人間だもの…
あっ…!
電子書籍といえば、Zaurus時代からお世話になっていた。ボイジャーとか、ティータイムとか、特に深く考えずに、お世話になっていた。
ただ、HTMLを書く側からすれば、HTMLは横書きしかできないのに、縦書きで表現できるなんてすごいなぁ…とは思っていた。
で、ここに来て、「電子書籍元年」だの何だの脚光を浴びてきてて、「ああ、ようやく一般的になってきたんだなぁ…」などと思っていたら、置いてけぼりになってた。
年寄りの気分だわ。ちょっと知ってるからって、新しいことを学ぼうとせずに、結局古い知識のままで置いてけぼりになってしまう、頭の古くて固い年寄り。
危なくそうなってしまいそうだったけれど、IT業界の隅っこに居させてもらうことで、その危機を回避できた、この状況はまさに「有り難い」。ただのパン屋のパン切り職人が、ただの新聞配達の運ちゃんだった人が、そういう知識を得られるようになったのだから、これは本当に「有り難い」ことだと感謝している。
さて、まだ半分しか読んでいないので、全体の感想を述べることはできないんだけれど、この書籍を佐々木さんが書かれたのは、何度も言及されているように「2010年3月」。iPadをまだ手にできていない時期。
そうか…今から三年前にはまだiPadはなかったのね。
このころ、AppleがiBookで電子書籍に乗り込むという記事は読んだけれど、確か『くまのプーさん』くらいしかなくて(プリインストールが)、購入するとしても英語書籍だけだったから、ほとんど興味を示さなかったのを覚えている。
それだったら、Yahoo!の貸本形式だけど、ヤフーコミックの方がいいじゃん、と。
事実、わたしはこのころ、ヤフーコミックで結構漫画を借りてたし。あと、30Daysブックとかなんとかいうのでも、借りてMebiusで読んでいた。ケータイの漫画は、立ち読みだけで疲れてしまって購入には至らなかったなぁ…。アクションシーンでバイブと連動しているという試みは興味深かったと覚えているけれど。
そう考えると、佐々木さんのおっしゃるとおり、
- 多様なコンテンツが安く豊富にそろっていること
- 使い勝手が良いこと
- アンビエントであること
というのが、電子書籍が、またそのストアが成功するのに必要不可欠であるなぁ…と身を以て感じたのである。
結局、Zaurusで読むにしても、PCでウェブに接続して、該当ファイルをダウンロードして、それをケーブルを通じてZaurusに取り込まないと読めなかったり、iPadが出てきても、読みたい本がなかったりで、端末自体を購入したいと思わなかったりで、面倒で普及しなかったかと。
「アンビエント」という表現が非常に興味深かった。
24歳くらいの時に、マイカル本牧のすぐ近くにできたちょっとコジャレた商業ビルの中に「AMBIENT」という美容室があって、そこの先生と知り合いになる機会があったから、わざわざ首都高を飛ばして通ったりしていた。そんなことを思い出したりしたけれど、「AMBIENT」に「偏在」というような意味があり、「あたり一面に漂っているような状態」であるとは知らなかった。
結局、その美容室は遠かったから、わたしにとっては「アンビエント」にはならなかったけれど、いつでも、読みたい本をその場で購入でき、持ち物の量によって持ち歩く端末が変わってくるけれど、それら端末が変わったとしても、続きから読むことができる…そういう「特に色んなことを気にせず自然に読書することができる」ような環境こそが、電子書籍による読書を促進するものだと述べている。
ここで、ポンと膝を打った。
ま!さ!に!
kobo gloをお借りして、電子書籍に目覚めて、KindleをiPhoneやiPadに導入し、書籍を購入するようになってから、わたしの読書量は飛躍的に伸びた。
以前はTwitterに費やしたり、Facebookのゲームに費やしていた時間の半分位を読書に充てるようになった。
特に、移動時間などは、必ずと言っていいほどTwitterのTLを眺めていたけれど、今では「続き」から読めるからたとえ小さなiPhoneの画面であったとしても、そこで読んだりしている。
佐々木さんのお書きになったときには、まだiPadが出ていなかったから、Appleにかなりの肩入れというか、「音楽に参入したときにように、やってくれるよな!きっとやってくれるはず!」感が漂っていたりして、残念ながら、それほど成功しているようには感じないんだけれど、それはそれ。
iBookで読まなくても、アプリとしてリーダーを入れて読む人はかなり増えていると感じている(当社比)。
まだ、「衝撃」の核心の部分まで読み進めていないんだけれど、この「衝撃」は提供する側にとっての衝撃だよなぁ…。とはいえ、作家さんにとってはむしろ、恩恵にあずかれることのほうが大きいんじゃないかなぁ…。あと、受け取る側も。
ぐぬぬ…両端にいる人にとって良くって、中間にいる人たちにとって衝撃?!
もちっと読み進めて、勉強いたします。
あ、ちなみに、読書レビューは、読んだだけだとあまり頭に残らないから、アウトプットして記憶に定着させるため、というのがほぼ目的のようなものだから、これをここまで呼んでしまった人にとっては「一体これはなんなんだ?」となってしまうかもしれないけど、ごめんなさいね。
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