LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか? (マイナビ新書) コグレ マサト、 まつもと あつし
おお、コピペしたら、こんな機能が…リンクごとコピーされるのね。すごいわ。
…などと感心している場合ではなくて、レビューです、レビュー。
LINEを使い始めたのは、今年の3月に入ってから。それまで、存在は知っていたけれど、Skypeでいいや〜とか、メッセンジャーソフト、ほかにあるし〜FBとか〜Googleとか〜(この語尾の「〜」は脳内再生の際、若者風に伸ばしていただけると助かる)みたいに思っていた。
そもそも、新しいメッセンジャーソフトを入れる必要性を感じていなかった。
ただ、職場のイベントで外出したりする際に、LINEだとバッテリーの容量を食わず、バックグラウンドで起動していなくとも通知が働くなど、そういうことで便利なので、ということで入れるようになった。
さて、入れ始めてしばらくは、職場の人と、仕事上のやりとりや、家に帰ってからも仲の良い職場の人からのメッセージがちょこちょこと入る程度の使い方であった。
ところが、アドレス帳に載っていた幾人かの人からメッセージが届くようになった。そして、キモカワイイスタンプがまたクセになる。
LINE利用者も、電車の中で見る限り、増えているように感じた。
なぜ、こんなにあっという間に増えたのだろう…
そう思っているときに、この書籍が発売された。
実は、この著者のお二人を知らないわけではない。ただ、知っているとか言うと、「ステマ」と言われそうなので、そういうつもりではないことは、予め記しておく。
つまらない本であれば、レビューを書く以前に途中で飽きてしまって読まないし^^;
さて、この本は、「まえがき」の部分でコグレ氏が述べているように、柔らかい部分と硬い部分で構成されており(とはいえ、思ったほど硬くもなく、丁寧でわかり易い説明だったが)、使用者として「こんな使い方をしている~」のようなコグレ氏の書いている部分、「そうか、それでこんなに拡がりを見せているのか!」のようなまつもと氏の分析の部分と、はっきり分かれているので、それがまた読みやすさを加速させているように感じた。
何より、LINEのキーマンである舛田淳氏へのインタビューの「なぜLINEを作るに至ったのか」の部分が非常に興味深く、個人的にはムネアツであった。(なぜか…と言う理由も書きたいのだが、それはかなりネタバレになってしまうので、書かないでおきたい。わたしが3.11の直前に、10年住んでいた福島から東京に戻ってきた、ということだけ、記しておこう。)
「アドレス帳」問題などが取り沙汰されたりもしているが、「アドレス帳には、友達しか載せていないよ?」という仕事の絡みのまだ無い若者たちが、アドレス帳のデータをもとに、LINE上に「ともだちリスト」を作成するのを受け入れるのは、ごく自然なことなのかもしれないなぁと感じた。
また、実際には、許可無く紐付けしているわけではない、ということも分かり、逆に安心して使えるサービスである、ということが分かり、その点でも、この書籍を読んでよかったと感じている。
「飛びついた」という表現ほど飛びついているのかは不明だが、「なぜ」このサービスがこんなに使いやすく、分かりやすく、受け入れられやすいのかを明確にしているので、LINEを使っている人には出来れば読んで欲しい一冊だと感じた。
あ、余談だけれど、「夏野さんへのインタビューだけでも読む価値アリ」との声もあるけれど、どうもiモードの父は彼だけではない、ということや、個人的にインターネットをケータイで出来るようにした最初のキャリアはJPHONEではないか…と感じているところがあったりするという曇ったメガネのため、特に感想がないという。もちろん、業界で最先端を生きている人として、その知識は深い、ということは分かっているんだけれど。
それにしても、まつもと氏のインタビュー能力は高いなぁと思う。LINEを日常よく使用している側としての「柔らかい部分」。データに基づく分析中心の「硬い部分」。そしてところどころ入るインタビュー。これらが全部まとまって、「なぜ」の答えを示している良書であった。
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2012年12月25日追記
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LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか? (マイナビ新書)
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